山田洋次監督が一目を置く彼女の魅力は?

注目俳優・黒木華「どう生きるか」

2014.01.21 TUE


私立大学 芸術学部 映画学科 黒木華(俳優) 林 和也=撮影
「普通の勉強をして苦労もありましたが、演技に関しての“受験勉強”はありませんでした」

というのも、俳優・黒木 華さんの大学での専攻は映画学科俳優コースなのだ。高校の演劇部で芝居の楽しさに目覚めたとか。

「大学は人生を決める大事なステップなので、高校時代に本当に悩みました。ただ、芝居を学ぶかより、俳優としてどう生きるか。そう悩んだ方が絶対にいい結果が出ると思ったんです」

待っていたのは、演技の実技。

「渡された封筒に役とセリフが書かれた紙があって。受験者5人のアドリブで、そのセリフへの自然な流れを作るという。変わった試験で楽しかったです」

いかにユニークでも緊張を強いられる試験を、“楽しい”といえる人はそうはいないだろう。それは才能に加え、“自分が選んだ道”だからこそなせる業かもしれない。大舞台での生き生きとした演技を見れば、前向きな姿勢は一目瞭然。

映画『小さいおうち』では、監督・山田洋次、主演・松たか子に加え、準主役の扱いで堂々たる演技を見せる。

戦前。山形から上京したタキは、女中として仕える家の奥様である時子の、ある “秘密”を封印する。時代は移ろい、年老いたタキ(倍賞千恵子)の自叙伝によって当時の物語が紡がれるのだ。

「松さんはずっと憧れで、緊張しましたがご一緒できて光栄です。参加作すべて、出会いがありがたく、勉強です」

緊張の瞬間も楽しく、でもラフに構えているわけではなく、まじめに謙虚に。これは、受験にも通じるスタンスといえるかもしれない。

  • くろき・はる

    1990年大阪府生まれ。第26回日刊スポーツ映画大賞新人賞ほか授賞。『小さいおうち』は戦前から現代を舞台に人間模様を描く。「私の泣き方を参考にされたという倍賞さんを見て胸が熱くなりました」と語る。1月25日(土)全国公開
    (c)2014「小さいおうち」製作委員会

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