思春期の葛藤から解放された今の心境

家入レオ「人の物差しで生きてた」

2014.01.27 MON


関信行(go relax E more)=撮影 相羽真=取材・文
1月29日に6枚目のシングル「チョコレート」をリリースする家入レオさん。現在19歳の家入さんに、音楽との向き合い方を聞いた。

──「チョコレート」は、家入さんの明るく優しい部分が表現された楽曲になっていますね。

私には、これまで(のシングルで比較的強く)出してきたダークな部分だけではなく、明るい部分もあるし、女の子らしい部分もある。いろんな面があることを、もっと知ってほしいっていう気持ちはありますね。デビュー1年目のころはダークな面が強かったなと自分でも思います。でも、2回のツアーを経験したことで、ダークだけではない私を出していけたらと思う部分もあって。

──もっと素の自分をさらけ出していく、みたいな。

でもこれまで本当は、なかなか本音がいえなかったんですよ。自分が今歌っている理由にもつながるんですけど、「目の前にいる人の物差しで生きるのがいちばん楽」って思っていた時期があって。目の前の人が好きそうな人物像を演じてしまうというか。思春期を女子校で過ごした影響なのかもしれないけど、嫌われたり浮いたりしないように、周りの人に合わせてしまうんです。だけど、自分の中にある芯の部分を出したいという気持ちもあって、そこで葛藤して、悩んで…。

──でも、歌では本当の自分を表現できる。

そうですね。周りに合わせつつも実はすごく頑固で、絶対譲れない部分もあって、余計にもどかしさが募っていく。そういう葛藤を経験して、嘘偽りのない歌というものにつながっているんだと思います。

──ところで、2013年3月に高校を卒業して、何か変わりましたか?

音楽だけの生活になりましたね。あと、学校に行かなくなると、自分が会おうとしないと誰とも会わなくなるじゃないですか。そうすると、「あの人と会いたいな、話したいな」っていう気持ちに気付くようになるんですよ。大切な人やものがわかるようになってきたかもしれないです。

──音楽だけの生活って相当ストイックですよね。一瞬でも音楽を忘れてみたいと感じたことは?

たしかに、ひと休みしたいなっていう気分になることもあります。でも、以前ある人に「生きることは頑張ることだ」って教えてもらって、なんだかすごく楽になったんですよ。自分のやりたいことをやれていることにすごく幸せも感じるし、音楽を続けることは私にとって生きるということだから、走り続けるしかないんだな、って。

──シンプルな考え方かもしれないですね。生き続けるためには頑張り続けるしかない、「立ち止まる」という選択肢を排除する、というか。

私は「今の自分が常に人生の中での最先端」だと思ってるんですよ。今日の自分は、昨日の自分に比べて、絶対に何かを学んでいるし、吸収もしている。だから、「立ち止まる」っていうことは考えられない。逆にいえば、人間はどんどん成長していく生き物で、未来の自分に比べたら、今の自分はまだまだなんですよ。

──それは、いくつになってもいえることかもしれないですね。でも、社会人になって何年かすると仕事に慣れてきて、ふと「自分は出来ている」と思える瞬間もある。そういうときこそ、謙虚な姿勢が大切ですよね。

みなさんと同じかわかりませんが、私の場合なら、デビュー2年目になって、どうやってリリースが進んでいくかとか、いろいろな仕組みがわかってきたころなんですよ。でも、そこで何もかもを理解したつもりになって、「自分でなんでもできる」って思うのは、すごくもったいない。常に自分は成長できるし、学ぶべきことはたくさんある。そういう気持ちは忘れずにいたいです。

  • 家入レオ(いえいり・れお)
    1994年12月13日生まれ。福岡県出身。シンガーソングライター。2012年2月にシングル「サブリナ」でデビュー。1月29日に6thシングル「チョコレート」を発売。3月1日からは全国14カ所を回る3rdワンマンライブツアーがスタートする

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