お得な鑑賞デーに設定するケースも…

狙いは何?映画平日公開増加のワケ

2014.03.07 FRI


『LIFE!』 雑誌『LIFE』の写真管理部に勤める空想癖のある男ウォルター(ベン・スティラー)は、最終号の表紙を飾る大切な写真を手に入れるため波瀾万丈の旅に出る 3月19日(水) TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー 配給:20世紀フォックス映画 (C)2014Twentieth Century Fox
これまで映画の公開日といえば土曜日に設定されるのが常だったが、最近、平日に設定されることが増えている。以前も“日米同時公開作品”が土曜日以外に公開されるケースはあったが、近頃はあえて平日を狙うケースも増えているのだ。その狙いを探った。

まず、3月19日の水曜日に公開予定の映画『LIFE!』。宣伝担当者に、週のど真ん中に公開初日を持ってきた理由をたずねた。

「学生はちょうど春休みに入るころ。また社会人も就職・異動の時期だったりと、4月からの新生活を控えて人生(=LIFE)を見つめ直すこのタイミングにぜひ観ていただきたいと考えたんです。また水曜日はお得な“レディースデイ”ということで、女性のみなさんにも初日から多く足を運んでいただきたいですね」(20世紀FOX 映画宣伝部)

この作品による“自分の殻に閉じこもりがちな男性に訪れた思いがけない転機を描き、人生の素晴らしさを謳いあげた成長ドラマ”は確かに新生活が始まる3月向けだ。それをお得なサービスデーに合わせて公開することで、多くの女性に鑑賞してもらい、口コミで拡散してもらおうという戦略だ。

このように、映画の内容が公開日設定に影響を与えるケースは少なからずあるようだ。

人気コミックの実写映画化『銀の匙 Silver Spoon』は、春休みに入った大学生および休日前の社会人を意識した3月7日の金曜日公開。北海道屈指の進学中学校に通うもドロップアウトして農業高校に入学した主人公が、挫折や葛藤と戦いながら命の大切さを学んでいく。

そして、4月1日の火曜日に公開するのは品川ヒロシ監督作第3弾『サンブンノイチ』。こちらは曜日よりも日付を重視した初日設定で、銀行強盗で奪った大金をめぐり、仲間内でめまぐるしい“騙し合い”が行われることから「エイプリルフール」公開に踏み切った。

通常、アメリカの興行収入ランキングは金~日曜日の3日間での記録がカウントされる。そのため金曜日からの公開が主流だが、日本は土・日曜日の2日間でのカウントのためか土曜日公開が多かった。だが、最近はハリウッドメジャー作品と足並みをそろえるかのように、金曜日に封切られる作品が相次いでいる。

先日発表されたアカデミー作品賞に輝いた『それでも夜は明ける』は、いまだ熱気が冷めない授賞式直後の3月7日(金)公開。

同じくアカデミー賞2冠のディズニーアニメ『アナと雪の女王』、ポール・ヴァーホーベン監督によるカルト映画のリメイク『ロボコップ』、名優ロバート・レッドフォードがインド洋で遭難する主人公を熱演した海洋サバイバル『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』はともに3月14日(金)公開。

また、少し先だが人気アメコミ映画リブート第2弾『アメイジング・スパイダーマン2』は4月25日(金)公開だ。

季節はまもなく春。これからは、平日の夜を充実させるアイテムの1つとして“初日公開映画めぐり”を加えてみてはいかが?
(足立美由紀)

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