気になる“あのコ”のシゴトーク/181

渇き。で魅せた小松菜奈の強烈演技

2014.07.04 FRI


撮影:林和也
「こういうインタビュー、最初は大変だろうなと思っていたんですが、慣れました! むしろ楽しくて、私が話すことで少しでも映画に興味を持っていただけるのなら、すごくありがたいですね」

ーーこんな言葉からもわかるとおり、小松菜奈ちゃんの女優としてのキャリアはまさに「これから」。そして本人は至って快活な女の子という雰囲気だが、出演映画『渇き。』で見せる演技はほとんど真逆。悪らつにして美しい“バケモノ”女子高生、加奈子を見事に演じているのだ。

「オーディションでは2人ペアになって、髪の毛をつかみながらののしり合って、その直後に笑いながら話したりして…結構すごいものでしたが、まさか自分が選ばれるとは思いませんでした。2カ月の演技レッスンのあとに撮影に入ったんですが、演技をしたことがなかった分、感情移入とか、役作りみたいなことを考える余地はほとんどなかったです」

この親にしてこの子ありというロクでもない父親・藤島に役所広司。藤島の狂気に満ちた追跡により、音信不通になってしまった加奈子の足取りは次第に明らかになるにつれ、すさまじい素行も暴かれていくのだ。

「どんなふうに映っているのか、ちゃんと演じ切れているのか、監督は『OK』といってくださるものの最後までわからなかったですね。今でも加奈子についてわからないことが多いです。たとえば痛がるところで痛がらないし、同級生には弱みを見せないし。実在しているのにそこにはいないような…なんというか、本当に渇ききっている女の子なんですよね」

渇ききった娘に加えて、世の中をなめきった刑事に妻夫木聡、ゆがんだ精神科医に國村隼、何かを隠す担任教師に中谷美紀、いかれた元刑事にオダギリジョー、加奈子に振り回される同級生に二階堂ふみと橋本愛。そうそうたるメンツをまとめ上げるのが『告白』の中島哲也監督だ。泥臭い演技を存分に引き出し、標榜した“劇薬エンタテインメント”の看板に嘘偽りはない。

「こんなすごい役を、素晴らしい俳優さんたちに囲まれてやらせていただいて、本当に幸せです。これから違う作品に出るチャンスをいただけるかもしれませんが、いろいろ吸収して、もっといろんな役をやって、ステキな女優になれたらと思いますね」
(吉州正行)

  • 小松菜奈

    1996年東京都生まれ。2008年小学生向けファッション誌『ニコ☆プチ』でモデルデビュー。女優としては「渇き。」にてスクリーンデビューとなる。高校を卒業した今、挑戦したいことを聞くと「海外に行きたいですね。ウユニ塩湖に行ってみたいんです。ものすごくキレイらしいじゃないですか!」と菜奈ちゃん
  • 『渇き。』

    『告白』の中島哲也監督が豪華キャストで送る“劇薬エンタテインメント”。失踪した娘(小松菜奈)の足取りを、ロクでもないクソ親父(役所広司)がたどりながら暴走していく、衝撃の15禁映画! 「加奈子がどうしてこうなってしまったのか、その理由を考えていただきながら観ると、きっと楽しんでいただけると思います」と菜奈ちゃん。大ヒット公開中!

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