ホントに泣ける? 何やっているの?

秘かな人気「涙活イベント」体験記

2014.10.16 THU


会場の様子…。ちなみに、涙活を共にした仲間のことを「涙友(るいとも)」と呼ぶらしい
ブームといわれている“涙活イベント”。どんなものなの? ということで「中学生以来、人前で涙を流したことなどない」僕が潜入してみることに…。

夜8時。都内にある会議室。約30名の男女が前方のスクリーンを向いて静かに着席している。サラリーマン風やヤンキー風の男性たち、OL…。共通するのは、みな「泣きたい願望」を持っていることだ。

薄暗い会場に登場した主催者が、イベントの流れを説明する。「最初に、みなさんに感動する動画を見てもらいます」。「めちゃ面白い話があってね…」と前置きして思い切りスベる友人を思い出し不安になったが、「感動する動画」の上映はすぐに始まった。

5~10分の動画が次々と流される。親子愛、失恋、スポーツ…人によって“泣きのツボ”が違うということで、様々なタイプの動画だ。早々に、近くの女性が肩を震わせて泣き始めた。

僕はペットを飼っているので、“動物モノ”に弱いようだ。猫との別れを描いた動画で軽く泣きそうになるが、ふと隣にいる担当編集者と目が合い、こみ上げていた涙がすっと引いていく。…知り合いの前で泣くって、やっぱりかなり恥ずかしい!

上映後の「涙友タイム」なる交流会は、動画の感想を語り合ったり、名刺交換が行われたりと、さながら異業種交流会である。1人で参加したという28歳の男性に話を聞いてみると、「大泣きとはいきませんでしたが、感動しました。今度は友達を連れてきたいですね」とのこと! 今回で4回目だという30代の女性は、「会社でツラいことがあっても泣けないので、こういうイベントで泣くんです。快感…」と話してくれた。なるほど。

最後に主催者から「泣けました?」と聞かれる僕。「ごめんなさい…」。なぜ謝っているのか。すると彼は、意外なことを言いだした。「知人が、怒りでストレスを発散する『怒活』をやってるんですけど…紹介しましょうか?」

どうやら泣く程度で恥ずかしがっている場合じゃないみたい…!?
(黄 孟志)

  • 「涙活(るいかつ)」の考案者は涙活プロデューサー・寺井広樹氏。“情動の涙”を流し、ストレス解消することが最大の目的となっている

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