ギリシャは「コイン入りケーキ」で運試し

フィリピンはもち米?各国正月料理

2014.12.09 TUE


フィリピンでは甘く味付けしたもち米を正月に楽しむそうで、日本のお雑煮と若干共通点があるような…?
日本のお正月におせち料理はつきもの。黄金色の財宝にちなんだ栗きんとん、子宝と子孫繁栄を願う数の子など、それぞれに縁起をかついだ意味が込められているのも特徴だ。では、日本以外の国では、お正月にどのような料理が食べられているのだろうか。各国の大使館に話を聞いてみた。

ギリシャでは、「ヴァシロピタ」というケーキを各家庭で用意するという。中にコインが入っており、家族分とキリスト、聖母マリア、家(の守り主)、さらにこの世で一番貧しい人の分を足した数(つまり家族の人数プラス4)で切り分ける。コインの入った一切れを食べた人が新しい年の幸運を得たとされる。「地域や家庭によっても作り方が異なりますが、パンケーキに近いもので、上に粉砂糖をふりかけ、新しい年の年号をデコレーションしたりします」(ギリシャ大使館)

甘く味付けしたもち米を正月料理として用意するのは、フィリピン。「スマン」は、ココナッツで炊いたもち米をバナナの皮で包んだもので、砂糖やココナッツジャム、熟れたマンゴーなどと一緒に食べる。「ビコ」も、ゆでたもち米にココナッツや砂糖をまぶすシンプルな料理だ。「もち米は手にくっつくので“運が付く”という意味があります。食べ物以外では、丸いものがお金の象徴とされていて、正月には丸い飾りが付いた服を着る人も多いです。他に、丸い果物を12種類テーブルに飾ってから食べる風習もありますよ」(フィリピン大使館)

フランスでは「新年のお祝いにごちそうを用意しますが、お正月に限った料理というものはありません」(フランス大使館)という。1月にはフェーヴという陶器の人形が入った焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」を切り分けるが、これはお正月料理ではなく、1月6日の公現祭(キリストが見いだされたことを記念した祝日)を祝うためのものだそうだ。

料理だけでなく、食べ方や飾り付けに意味が込められているのは、日本のおせち料理にも通じるところ。各国の風習とともに、ぜひとも味わってみたいものですね。
(栃尾江美/アバンギャルド)

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