気になる“あのコ”のシゴトーク/224

高畑充希のマイベスト“王子様”は

2015.04.24 FRI


撮影:林和也
「基本的には控えめな女性なんですよね。そのキャラクターの本質も伝われば良いなと、普段に近い声色で演じるように心がけました。完成版を見たら周りのプロの声優さんがダイナミックに演じてらっしゃったので、ちょっと足りなかったかな、と落ち込んだのですが…」

ディズニー作品の古典『シンデレラ』が、このたびアメリカで実写映画化された。主演は気鋭の若手女優リリー・ジェームズで、高畑充希さんは日本語版の声優を担当。本人の評価は厳しめだが、その演技の完成度は極めて高い。

継母にいじめられるかわいそうなシンデレラが、魔法で見目麗しいお姫様となり、舞踏会で王子様と出会い…というストーリー。ことさら説明するまでもない童話界のマスターピースだが、この“2015年版”は現代的な解釈が加わる。

「いい意味で、わかりやすく作られていないんです。継母(ケイト・ブランシェット)がいじわるなことにはちゃんと理由があるし、背景があるから性格の悪い姉もどこかかわいく見えてきたり。王子(リチャード・マッデン)も“憧れの人”というだけではなく、きちんとキャラクター性があって」

もちろん、シンデレラにも。控えめで、慈悲深く、自らの境遇に対し誰かを恨んだりせず、それでいて明るい。先述の充希さんの「普段に近い声色」という演技は、シンデレラが持つパーソナリティに寄り添ったものだが、あまりにフィットしていて“吹き替え”であることを忘れさせるほど。なにせ30を過ぎた男性の筆者が、試写会場でウルウルしてしまうくらいなのだから。

「ありがとうございます。女性や子供たちだけじゃなく、ぜひ男性にも見ていただきたいんですよ。(王子役の声優を務めた)城田 優さんもそのことを連呼しているくらいで。愛に生きるか、職務をまっとうすべきか、その狭間で揺れる王子の姿に、男性でもきっと共感できると思うんですよね」

よくある王子=“完璧”という設定ではないのだ。

「むしろ、メンタル面ではシンデレラの方が強いんじゃないかと思うくらいですよ。ただかっこいいだけじゃない、人間味のあるところが、マイベスト“王子”ですね!」

さらに充希さん、エンドソングの「夢はひそかに (Duet version)」で見事な歌声を披露している。

「ミュージカルをやっているので、歌には慣れていたつもりでしたが、すごく難しかったですね。でも今回はすべてが楽しかったんです。声優の経験は初めてじゃないんですが、実写の声優は初めてだったので、すごく新鮮な体験でした。演技にシンクロして、自分の感情がすごく揺さぶられるんです。かなり“ノリノリ”で演じたと思います(笑)」
(吉州正行)

  • 高畑充希

    1991年大阪府生まれ。2007年からミュージカル『ピーターパン』でピーターパン役を6年間務めた。最近ではドラマ『問題のあるレスラン』に出演。またプライベートでは「ヨガにハマっています! 岩盤ヨガ。ありえないくらい汗が出るんですよ。Tシャツが絞れるくらい。仕事は大好きなんですけど、プライベートの時間がしっかりないとダメなタイプです」と充希さん
  • 『シンデレラ』

    誰もが知る童話のマスターピースを、今をときめくキャストで映画化。子供や女性のみならず、男性でも楽しめるハートフルな作品に仕上がった。「何十年と長く残る作品として、しっかり作り込んでいます。ぜひ今の人たちに見て、感じていただきたいですね」と充希さん。公開中!

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