イクメン・オブ・ザ・イヤー&ベストファーザーW受賞

ボクサー村田諒太「子育ては本能」

2015.05.28 THU


むらた・りょうた 1986年奈良市生まれ。4歳の長男と1歳の長女の父。2012年ロンドン五輪でボクシングミドル級金メダルを獲得。翌年、大学職員からプロに転身。この際、「将来的な家族の安定」のためにかなり密な交渉を展開したという
2012年にロンドン五輪で金メダルを獲得した村田諒太さんは、翌年「イクメン・オブ・ザ・イヤー」に、さらにその翌年には「ベストファーザー イエローリボン賞」に輝いた。長男を保育園に送り、甘口のカレーをつくり、子供服を選ぶ。

「子供ができて以降は何でも子供が一番になりました。“自分より優先すべきもの”です。でも“イクメン”って表現も不思議ですよね。ものごとに何かと意味と理由を付けたがりますけど、子供を大事にすることに、理由はないんです。かわいいし、好きだし、一緒にいて幸せだからというだけで」

それは「なぜボクシングをしているか」という問いの答えにも通じる。

「自分ができて、生きるうえでいちばん楽しいベストウェイだから」

妊娠を知らされたとき、「とくに何も思わなかった」という。

「早く生まれてきてほしい! ということ以外は(笑)。人間にとって子育ては本能ですからね。男だと聞いたら、楽しみで楽しみで。生まれてからは、ひとときも離れたくなくなって。ただ、女の子のかわいさは想像以上でした。もうかわいくてかわいくて(照笑)」

子育ての手本は村田さん自身のお父さん。

「“ダメ”とか“○○しなさい”って言わない。それは子供を否定し大人の常識を押し付けること。常識なんて、社会生活のなかで少しずつ身につけていくものじゃないですか。だから“こうした方がいい”“これはやらない方がいい”というのを子供自身に気づいてもらえるような言い方を心がけています。実は親父がそうしていた、ということに、自分も親になって気づきましたね」

取材の日は、朝5時に目を覚ました4歳の長男につきあった。

「子供たちができてからは、ケガをしないよう無事に家に帰ろうって思うようになったことは確かですね。試合前は“何をしたら家族が喜ぶかな”って考えるんです。ノックアウトして勝つこと? やっぱり最低限守るのは、死なずに帰ること。ただ一方で、子供の自慢の親でありたい。“パパはチャンピオンだよ”って言いたい。プレッシャーでもあり、モチベーションでもある。結婚して子供を持つと、すごくいいですよ(笑)」
(武田篤典/steam)

  • 長男・晴道くんはパパの試合をテレビで観るのが大好き。隙を見ては戦いを挑んでくるそう。でも長女の佳織ちゃんは1歳にしてすでにアクセサリーに夢中だとか。だっこされた女性のネックレスなんかに興味津々

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