5000万円で製作!主演は山本美月!?

「会社映画化サービス」って何だ?

2015.08.09 SUN


『東京PRウーマン』 ドジで自分に自信のない銀行員の玲奈(山本美月)は、勢いでPR会社ベクトルへ転職。ドSな上司の草壁(山本裕典)に叱られながらも商品PRの仕事に奔走し、斬新なアイデアで成功を勝ち取っていくが…。8月22日(土)より公開
銀行員の奮闘を描いた『花咲舞が黙ってない』や、危機管理専門家が主役の『リスクの神様』など、今季ドラマで注目されている“企業モノ”。仕事の裏側や社員の想いを知るとその職業に親近感が湧いてくるものだ。そんなストーリーに登場する企業が、架空ではなく実在していたら…?

いま、自分の会社を“映画化”してくれる「ストーリープレイスメントフィルム」という事業に注目が集まっている。これはBS-TBSと総合PR会社のベクトルが共同でスタートさせたもので、完全オリジナルの映画を作ってくれるだけでなく、全国でロードショーもしてくれるそう。第1弾として、PR会社・ベクトルで働く主人公(山本美月)が仕事を通して成長する姿を描いた『東京PRウーマン』が、8月22日より公開される。

一般的に知られていない職業やサービスを世間に広められるだけでなく作品まで残せる、なんとも夢のあるプロジェクト。なぜこうした試みを始めたのか、ベクトル・事業担当者の藤原由唯さんに聞いてみた。

「従来では、企業PRの方法として、特定の商品や企業ロゴを映画の中に映り込ませる『プロダクトプレイスメント』という手法がポピュラーでしたが、目の肥えた視聴者には響かなくなってきました。そこで、商品だけにとどまらず、企業そのものがストーリーと連動することで、より企業の想いや職業への理解を深めてもらえる『ストーリープレイスメント』の手法に注目したんです」

費用はすべて込みで5000万円とのことだが…これって安いの? 高いの?

「通常、映画の制作費は億単位。5000万円は破格と捉えていいと思います。この中には、脚本制作やキャストの出演料だけでなく、宣伝費(試写会や舞台挨拶、TV告知など)も含まれています。完成した映画は東名阪を拠点に1カ月間ほど単館上映され、ヒットすればロングランも。鑑賞料金は通常の映画と同じで、その興行収入は制作側(BS-TBS)に入ります」

ヒットしたからといって依頼した企業側が儲かるわけではないが、話題性はバツグン。広告効果を考えると、かなりお得といえるかも…! ちなみに撮影はどんなふうに進むの?

「企業側に、映画で伝えたいことをヒアリングし、脚本を作ります。『コメディがいい』『女優の○○を使いたい』などの意向は伺いますが、あくまでエンターテインメントとして成立していることが大切。撮影は、土日を利用して実際の社屋で行うことも可能です。シーンによっては社長や社員さんに本人役で出演してもらうことも! 撮影期間は2週間~1カ月ほどで、キャスティング次第ではありますが依頼を受けてから10カ月~1年後を目処に上映されます」

ちなみに完成作品は通常の映画と同様、DVDとして販売やレンタルもされる(著作権は制作側にあるため、依頼企業側の収益はなし)。では今後、映画化したら面白そうなのはどんな業界?

「注目しているのは、予備校や習い事などのスクール事業ですね。勉強した人としなかった人、ふたりの人生を描いた作品なんて面白いかもしれません。ほかには、地方観光局に自分の街のPR映画を作っていただけたらうれしいですね」

新たな広告手法としてこれから普及が予想される「ストーリープレイスメントフィルム」。いつか自分の会社が映画化される日が来たら、主演はあの人にお願いしたいなぁ…。
(池田香織/verb)

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