高円寺で味わう本格パスタは何かが違う!

手間ひまかけた専門店のラザニア

2015.10.15 THU


伝われ!焦げたチーズの良い匂い! 冷めた状態で店頭に並ぶが、すぐに食べるなら温めてもらえる(スプーン付) 撮影:うぬまいちろう
JR高円寺駅の南口から5分ほど。高円寺エトアール商店会の一角にあるのは、冷蔵ショーケースが目立つものの、一見するとカフェのようなお店。スイーツの持ち帰りでもやっているのだろうか? とケースをよく見ると下の方には「ラザニ屋」の文字が見える。そう、この店はラザニアの専門店なのだ。

注文したのは一番ベーシックなメニューだという「ラザニ屋のラザニア」(ダジャレかっ!)。

熱々のところをググッとすくって、ハフハヒと口に運べば焦げ目がついて香ばしくなったチーズ、ホワイトソース、トマトの旨みと、そしてひき肉たっぷりのボロネーゼソースが舌の上を完全支配(ウマすぎだっ!)。

ところで、ラザニアはファミレスで食べたことがあるかどうか、という方も多いのでは。かくいう筆者もその1人。量で見れば男性には物足りなく、パスタメニューにしてはズルズル、フニャフニャの食感でパスタらしさが感じられない。“グラタンっぽい何か”という、イマイチな印象のメニューに過ぎなかったのだが…。

この「ラザニ屋のラザニア」はチーズソース類の旨さもさることながら、パスタがもちもちしっかりの食感で「ラザニアがパスタ料理」であることを思い知らされることになる。

「使っているパスタは、自家製レシピの生パスタです。そのパスタに生クリームたっぷりのホワイトソース、パスタ、ボロネーゼソース~といった具合に層を重ね全部で7層になっています。作るのに手間がかかり、商売を考えると正直効率が良い料理とは言えないですね(苦笑)」(店長の江隅健二さん)

どちらのソースも非常に濃厚な味で、ともするとしつこいだけで終わってしまいそうなもの。でありながら、途中で食べ飽きないのはしっかりしたパスタの層で分けられることでクリーム、ボロネーゼの“肉肉しさ”が波状攻撃を仕掛けてきているためか。

江隅さんが特にこだわるのがボロネーゼソース。大量のトマトを煮詰めること5日間、特製のドミグラスソースと豚の粗挽肉を使うことで複雑かつ、満足感のある味を醸し出している。

元々、イタリアンの店で働いていた江隅さん。独立するにあたっては、「他の店でやっていないことをやるしかない」と考え、数あるイタリア料理のなかでラザニアを選んだのだとか。その分、ラザニアにかける情熱とこだわりは半端ではない様子。

選べるラザニアは3つ。基本の「ラザニ屋のラザニア」と、トマトクリームソースベースでかぼちゃの入った「パンプニア」の2つが年間を通して楽しめるメニュー。季節によって3つめを変えるという。

ラザニア専門店のラザニアなんて、そう食べられるものではないですからね。散策が楽しい街、高円寺デートでのちょっと変わった軽食にもいいですが、これはパーティーに持ち込んだらウケるでしょうね。
(宇都宮雅之)



ラザニ屋
「ラザニ屋のラザニア」850円(テイクアウト価格)

場所/東京都杉並区高円寺南3-49-1
最寄り駅/JR高円寺駅・南口

営業時間/平日・12:00~15:00(L.O.14:30)、18:00~22:00(L.O.21:00)、土曜・12:00~16:00(L.O.15:30)、18:00~22:00(L.O.21:00)。日曜、祝日・12:00~19:00(L.O.18:00)
定休日/木曜

店内飲食スペース/アリ
※ランチ(店内)のみサラダ付き、ソース増量での店内価格

■東京近郊お持ち帰りスポット 第2回

  • 店の中休みの時間もソースを仕込み続ける江隅店長
    イラスト:うぬまいちろう
  • この“パスタの層”がポイント
  • こじんまりとした、かわいらしい店内だが男性客の姿もちらほら。中休み時間でもテイクアウトのみ対応してもらえることもあり

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