コマと鏡で、見えないものが見えてくる!?

大人もハマる不思議な錯覚体験

2016.01.20 WED

格好いいパパに!オトコの子育て道場


「私たちの目は実物とは異なる形や色、大きさで物をとらえてしまうことがあります。そうした目の錯覚を、コマや3Dスコープを使って体験できるキットです。小学校低学年のお子さんにも簡単に科学の面白さに触れて頂けるよう心掛けました」(アーテック・吉田杏奈さん)
実際は大きさに差が無いのに、大小がついて見える。あるはずの無いものが見えてくる。目の錯覚は、大人にとっても不思議なものですよね。それが自分で作ったもので体験できるとなれば、子供にはきっと興味深いものになるはず。

こちらアーテックの『目の錯覚!不思議イリュージョンセット』は、目の錯覚を遊びながら体験できる科学教材。8種類の柄の円盤(軸をとりつけてコマにする)、軸×2、ミニ3Dマジックスコープ、テントウムシの人形が入っています。

まずコマの実験では、回転によって模様の見え方が変わる錯覚を体験。単なるコマ遊びに終始しないよう、回す前に「どんな模様?」「どんな色?」と確認させておけば、より多くの気づきを与えることができるでしょう。キット付属の円盤は直線模様が円模様になって見えるもの、白と黒だけの模様なのにそれ以外の色が見えるもの、回る速さや角度によって見え方が大きく変わるものなど、8種類の異なる模様パターンが用意されているのがポイントです。

さて、付属の円盤を一通り回してみたら、次はその裏面に自分で模様を描いてみることにしましょう。あえて何もアドバイスせずに描かせれば、初めはやたらいろいろ書き込んでしまうか、塗りつぶしてしまうかも。でも、青く塗りつぶしたコマを回しても、同じく青く見えるだけで変化が無くてつまらない。

そこでパパのアドバイスが生きるわけです。例えばまず始めに、点を一つだけ描いて回してみせる。次に、直線を引いて回してみせる…こうして、なるべく単純な模様から始めて、それが回転したときどう変化するのか見せれば変化のパターンが理解できてくるのではないでしょうか。

実際にウチの5歳児はいろいろと試しながら模様を簡略化させていきました。最後は「四角い模様なのに、回すと丸い模様に見える」を実体験できたことが興味深かったらしく、得意げに披露してくれましたよ(当然、ここは大げさに驚いておきましょう)。ちなみにどんな模様がより不思議に思わせられるかと、子供そっちのけで自分が熱中してしまったのは内緒。

そしてもう一つ体験できるのが、鏡を使った実験。「ミニ3Dマジックスコープ」は、一部のみ穴をあけた容器の内側が、全て鏡張りになっています。そのなかに、付属のテントウムシ人形を入れるとあら不思議、テントウムシが穴の外に飛び出たかのように見えるんです。これは内側で反射した光が、穴の上で立体的な像を結ぶことで起きる現象。どう見ても実物が飛び出ているようにしか見えず、大人でも感心することしきり。

こちらは、初めは鏡の説明はせず、手品のようにまずは不思議を体験させたあとに「実は中が鏡になっていてね…」と種明かしする使い方が子供の興味を引くみたい。なお、付属の解説書には、この二つ以外の錯覚の例がいくつも挙げられており、これだけでも楽しめるようになっています。

目に見えるものが全て真実ではないことがわかる…。なんていったら大げさですけどね。お子さんの「不思議への興味」を育てる手軽な入門キットとして、お試しあれ。
(宇都宮雅之)

『目の錯覚!不思議イリュージョンセット』(アーテック/参考価格:1944円)

■賢く遊べる個性派理系オモチャ 第3回

  • 上段、左・筆者作。右上・乱入してきた2歳児作。下段、5歳児作のものを作った順に左から並べたもの。単純な模様であるほど、わかりやすい変化があって面白いことに自ら気付いた様子。さすがに2歳児は意味がわからないようで、塗りつぶしたのみでした ※注意!小さい部品があるため、メーカーは3歳児未満の使用を不適としています
  • 左・筆者作。右・5歳児の最終作。どうすれば、回したときに意図した模様、色の濃さに見えるようになるのか。回したときとのギャップが大きくなるのか? 気がつけば父親の方が夢中に…
  • 写真ではわかりづらいですが、実際には器具の底にあるはずのテントウムシ人形が穴の上にあるようにしか見えません。“実物ではない”とわかっている大人でもつい触ろうとしたくなる!

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