「シンボル不在」「パーソナル化」がキーワード

広瀬すず?石原さとみ?現代の“セックスシンボル”考

2016.07.05 TUE


腰を振る独特の「モンローウォーク」などで世界中を魅了したマリリン・モンロー。夫のジョー・ディマジオとともに来日したこともある。写真はハリウッドにのこされている「手形」
写真/PIXTA
「寝る時に着るのはシャネルの5番よ」と語ったマリリン・モンロー。いわゆる“セックスシンボル”の代表格といえるだろう。1960年代に活躍したパリ出身のモデル、ブリジット・バルドーも、「フランスのマリリン・モンロー」と評されるなど、セックスシンボルとして有名だ。

では、現代日本のセックスシンボルは誰なのだろうか? そんな疑問を、女性アイドル研究家・北川昌弘さんにぶつけてみた。

「まず、セックスシンボルになるには、社会的な現象になるなどの影響力が条件だと思います。日本のセックスシンボル史でいうと、70年代に大人気となった『アグネス・ラム』現象。1974年公開の映画『エマニエル夫人』の影響か、性的な魅力を売りにすることに対する抵抗が薄れる風潮があったのだと思います。その後にすぐに、アグネス・ラム現象が起きました」

アグネス・ラムは1970年代に活躍した中国系アメリカ人モデル。「アイドル=歌手」だった時代に、巨乳を武器にムーブメントを起こした、元祖グラビアアイドル的な存在だ。

また、経済状況によって、人気になるセックスシンボルのタイプが大きく変わると北川氏は言う。

「80年代のバブル期には杉本 彩、岡本夏生、飯島直子など、派手なセクシーさをもった女性が、90年代に入りバブルが弾けると、雛形あきこを筆頭に童顔かつ巨乳の“癒やし系”が人気になります。経済がバブル期以降上向かないので、2000年代の優香など、癒やし系のブームは長く続きました」(北川氏)

それでは、現代のセックスシンボルは誰になるのか。現代の若者たちはセックスに無関心とも言われているが…。

「AKB48などグループアイドルが男性誌の表紙を席巻しているのを見ると、これまでのようなセクシーさが求められていないことがわかります。さらに、ネットの影響か、セクシーさが『パーソナル化』したといえるのではないでしょうか。例を出すなら菜々緒。幼いAKB48のアイドルに熱狂する若者がいる一方で、強烈なSキャラの菜々緒に『踏まれたい』という男子もいる…。それぞれの趣向が、ネットを通じて局所的に盛り上がるような現象が起きています」

では、僕らが“セックスシンボル”だと思うのは誰か? 25~34歳の独身会社員男性200人に「あなたがセックスシンボルだと思う人は?」とアンケート調査をしてみた。

●若手ビジネスマンにとってのセックスシンボルTOP5


(R25調べ、協力:アイリサーチ 200名のフリーアンサーから上位を紹介)

1位 壇蜜(14票)
2位 石原さとみ(9票)
3位 橋本マナミ(6票)
4位 深田恭子、広瀬すず、堀北真希、長澤まさみ(5票)
5位 綾瀬はるか、北川景子、大島優子、山本 彩(4票)

1位が壇蜜というのは納得の結果だが、それでも得票率は7%。上位の女性のタイプも、見事にバラバラである。「特にいない」との回答は8票にとどまっており、それぞれ自分なりのセックスシンボルがいることを表しているといえる。それを証明するかのように、今回の調査では総勢100人を越える名前が挙がった。1票しか入らなかった“セックスシンボル”は「西野カナ」「佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)」「荻野由佳(NGT48)」「久代萌美(フジテレビアナウンサー)」、さらには「渡辺直美」なんて回答も…。やはり「セックスシンボルのパーソナル化」がすすんでいるといえるだろう。

これからは、特定の女性を男子みなが“崇拝”する…なんてことは、なくなっていくのかもしれない。そう思うと少し寂しい気もする。

「これまでのようなセックスシンボルは、映画やテレビ、雑誌などのマスメディアが中心の時代だからシンボルになり得たといえます。ネットとパーソナルメディアが普及するとシンボルは登場しにくいでしょう。そのなかで、壇蜜などがある程度、目立てていることはかなり貴重な気がします」と北川さん。新たなメディア台頭など、なにかのきっかけで、社会現象になるようなセックスシンボルが現れることに期待したいと思う。
(関 泰介/ユーフォリアファクトリー)

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