ボクらは資本主義で生きている !

801字でわかるか!?秋の夜長に『資本論』を学ぶ

2004.10.29 FRI

今年の民間企業の冬のボーナスが8年ぶりに増えるらしい。ふ~ん。だからといってボクらの生活がいきなり潤うわけじゃない。資本主義の世の中、そうカンタンに上手くはいかない。こんな現実を予言していた(?)一冊の本がある。マルクスが書いた『資本論』だ。ん? マルクス? 資本論? そう、中学や高校で1回は聞く名前だ。経済学者カール・マルクスが資本論を書いたのは19世紀。当時のイギリスでは、機械化が進む紡績業が最先端だった。新しい資本家が続々登場する一方、過酷な労働に苦しめられる労働者たち。マルクスはその現状を描くと同時に、100年以上も前に、現代にも通じる資本主義の最も根源的な問題を提起しているのだ。

彼が『資本論』の中で言っているのは、『賃金労働者(サラリーマン)は必ずしもその働きに応じた給料をもらえるわけではない。賃金労働者が頑張った時、得をするのは企業や資本家である』『頑張ったらかといって、資本主義経済の中では、恐慌や不況から逃れる事は出来ない』『不況になると仕事にあぶれ、日用品すら買えなくなってしまう人たちが生まれる。買えない人が増えれば、売れない商品が増える。売れない商品はどんどん捨てられてしまう』『資本主義は永遠じゃない』『人よりも企業のためにある資本主義はそんな矛盾に満ちた社会である』…ざっとこんなカンジだ。

僕たちの現実に置き換えてみる。頑張って給料を稼ぐ。同期より早く出世した。虎の子で車とマンションを買う。でも会社の方がもっと儲かっている。それどころか、少しでも景気が悪くなればリストラの危機。新しいIT資本家が続々誕生して、サービス残業に勤しむ僕たちがいる。マルクスが書いた『資本論』と確かにそっくりだ。資本論の主人公はボクたちだったの?

そう思って読むと案外スラスラと読めたりするから不思議なもの。秋の夜長、古い経済書を読むと、世界経済の未来が見えてくるかも!?

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