若手といえどみんな苦労人

25歳からでも間に合う!?お笑い芸人への転職

2004.12.09 THU

「ひ、百万円、もらえるのォ~!」 一同、狂喜乱舞。芸能プロダクション人力舎主催のお笑い芸人養成所・スクールJCAの授業風景だ。百万円をもらったという設定で各自リアクションを披露する。出席した生徒20余名のうち25歳以上は4名。前職は呉服店営業や保育士、研究員という。

「社会人経験がある人は、ない人に比べてボキャブラリーが豊富で空気を読むのがうまい」と人力舎・小川祥二氏は語る。

「しかし、芽が出るまで5~10年かかることもある厳しい世界。25歳で始めて10年後は35歳となると若いディレクターが使いにくいというデメリットもあります」(同前)

活躍中の“若手”に30代が珍しくないのも、長い下積みを経たから。やはり若い方が有利なのか。だが20代で諦めたお笑いの夢を31歳で一念発起、フリーでのし上がった芸人もいる。自虐ネタで人気のヒロシだ。

「月約20本、小さいライブのオーディションを受けて出まくりました。生活費はバイト、風呂なしアパート暮らしです。テレビに出ないかと声をかけられたのは9カ月後。30歳を過ぎていたので、せっぱつまってた。でも再挑戦してよかった」(ヒロシ)

レギュラーを抱えるおぎやはぎも、会社員からお笑い界に入り、今33歳。お笑いを志すR25世代へアドバイスを求めると、

「売れない時期は同級生と比べて収入に差が出るので、ヘコまないようにね」(矢作兼)

「芸歴が長いというだけで、年下でも偉そうな人がいるので耐えてください」(小木博明)

という涙ぐましいお言葉。お笑いスターへの道は、貧乏と周囲の冷たい目との戦いのようだ。そして、悲しいかな、その戦いに敗れ去る人が大半というのが現実である。

「でも、お笑いやってからサラリーマンになるのもいいんじゃないかな。人づきあいがうまくなりますよ」(前出・小川氏)

キャリアアップとしてのお笑いも、またよしか。

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