映画『エメラルド・カウボーイ』を知ってる?

ゲリラ地帯で撮影された日本人エメラルド王の半生

2005.01.27 THU

南米コロンビアといえばゲリラ、コカインなど、なんとなく危険そうなキーワードが思い浮かぶがエメラルド鉱脈の宝庫だということをご存知だろうか? そんなコロンビアを舞台にした、1人の日本人の自伝映画が2月から上映される。タイトルは『エメラルド・カウボーイ』。

映画に取り上げられた人物は、早田英志氏。氏はエメラルドで一攫千金を夢見て、70年代に単身コロンビアに渡った。今では“エメラルド王”と呼ばれるほどビッグとなり、アメリカン・ドリームならぬコロンビアン・ドリームを実現させた。

そんな彼の半生を描いたこの映画、早田氏本人が出演、監督、プロデュースの3役をこなしてしまった。なぜなら主役を演じるはずだった日系アメリカ人男優、ならびにアメリカ人監督が、ゲリラ戦が今なお続いているアンデスの鉱山での撮影にビビり逃げ出してしまったからだ。コロンビアのゲリラ地帯で撮影された映画は、おそらくこれが唯一だろう。ちなみに、映画に登場する銃撃戦には本物の拳銃が使われた。フェイク・ガンよりも安い、という苦笑するような事情から。恐るべしコロンビア。

コロンビアでエメラルドを売買する仲買業者は「エスメラルデーロ」と呼ばれる。カウボーイハットを被り、腰には拳銃をぶらさげ、馬の代わりにジープを乗り回す。西部劇さながらの銃撃戦も日常茶飯事。そんな世界に飛び込んだ日本人の半生は、にわかに信じ難い波乱万丈のエピソードに満ち溢れている。ザッと挙げると氏が強奪された数8回、事務所爆破経験あり、愛娘の2人は誘拐未遂に遭遇など。こんな日本人がいるんだ、と感心…いやっ、驚嘆してしまう。また原石の買い付け、加工、輸出、鉱山開発といったなかなか知りえないエメラルド・ビジネスの実態を垣間見ることもできる。破天荒ながら大成功した一人の日本人の半生を見たら、少年の頃の冒険心が蘇るかもよ。

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