累計400万部の大ヒットコミック

『のだめカンタービレ』でクラシック音楽に入門!

2005.03.31 THU

『のだめカンタービレ』という一風変わったタイトルのマンガが、今爆発的に売れている。音大に通う野田恵こと「のだめ」が主人公のクラシック音楽コメディだ。天衣無縫な「のだめ」のキャラクターと、ふだんなかなか知ることのできない音大生の生活を生々しく描いているところが人気の理由。ちなみにカンタービレとは音楽用語で「歌うように」という意味。

講談社『Kiss』編集部・三河かおりさんはこう語る。「専門的な知識や作品中の選曲はプロの演奏者の方にアドバイスをいただいています。最初は現場取材に苦労するかなと思いましたが、皆さん予想以上に協力的でした」。また、「最近ではおじ様たちがまとめ買いをする姿も目立ちますね」(三省堂書店八王子店・小松崎敦子さん)というように、作品のリアリティを追求することによって、マンガファンのみならず、クラシック音楽のファンにも読者を広げる一因になっているようだ。

ところで、昨年のHMV渋谷におけるクラシック部門売り上げ4位の「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」。この曲は作中にも登場しており、もしかしたら「のだめ効果」かもしれない。いずれにせよ、「5000枚売れれば大ヒット」というクラシック音楽業界が大きな期待を寄せているのは事実。ちなみに作者の二ノ宮さんも、連載当初はそれほど多くは持っていなかったクラシック音楽のCDが今では400枚を超えたという。

現在、11巻まで出ている単行本は累計で400万部を突破、女性コミックでは異例の快進撃。『キャプテン翼』でJリーグ世代のサッカー小僧が増えた。『ヒカルの碁』で小学生が碁に目覚めた。クラシック音楽入門としても最適な『のだめカンタービレ』は、果たしてどんな波及効果をもたらすのだろうか。小中学校で合唱、高校ではブラスバンド(テューバでした)をやっていたクラシックマニアの私としても、今後の展開には注目したい。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト