『電車男』のヒットの余波、冷めやらず

人気ブログが続々、書籍化厳選5冊を一気読み!

2005.06.16 THU

『電車男』の成功以降、ネットから、特にブログから派生した本が次第に書店の一角を占めつつある。アメーバブックス、ライブドア パブリッシングなど、ブログの書籍化をメインに据えた出版社も生まれ、インフォバーンは昨年ココログブックスというブログ専門書籍化プロジェクトをスタートさせた。

「ここいらで、ブログ本を総括せよ!」との特命を受けて買ってきました、ブログ本。ベストセラー『実録鬼嫁日記』を始め、『さきっちょ&はあちゅう 恋の悪あが記』『奥さまは毒舌』『タタキツクルコト』、それに正確にはブログ本ではないがmixi発の『59番目のプロポーズ』。選考基準はいわゆる有名人本ではないこと。他のブログ本とは違った「意味」が含まれすぎるというのがその理由。

さて、ズラズラズラッと通読してみたが、大きな共通点は「あけすけ」で「書きたい」というパワーが感じられることだろうか。そもそもブログ自体、公開日記という意味合いが強いが、赤の他人の淡々とした日記なんて特別読みたいもんではない。けれど、『実録鬼嫁日記』の、理不尽な嫁から不条理な仕打ちを受ける夫の身のさらけ出しぶりは凄いし、『奥さまは毒舌』の姑に対する怨み節はキッツイ。『さきっちょ~』は彼氏を作るのが目標の女子大生2人組が、『59回目のプロポーズ』ではオタク男子との関係をキャリア女子が、赤裸々にその恋心を綴る。『タタキツクルコト』は往年のアニメ、ボトムズのロボットを独力で作る過程を描いた制作日誌。毛色は違うが、静かに熱い想いが伝わってくる。

ブログでは短い文節でグワシと読者を鷲掴みにしなければすぐ別サイトに飛んでしまうので、ツカミの技術に長けているのも読みどころだ。「軽い」という声もあるが、読みやすく親しみが持てる。人気ブログになって書籍化されるには、それなりの理由があるのである。惜しむらくはブログ時のライブ感が薄れることだが、まあ、その続きはネットにてお楽しみあれ。

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