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日経新聞の連載小説『愛の流刑地』が朝から官能的!

2005.07.14 THU

すでに自分のものを握っている冬香に、菊治はそっときいてみる。『欲しいの?』『はい…』と、冬香が答える――」。

ピンときたアナタは“NIKKEI摂ってる”人ですね! そう、これは日本経済新聞朝刊の連載小説『愛の流刑地』、通称「愛ルケ」の一節。これがまた、朝から別のところもピンときてしまうのでは…と心配になるほど官能的なんですよ。

著者は、おもに不倫・心中をテーマに一貫して男女の関係を描いてきた渡辺淳一氏(71歳)。同紙では、85年の『化身』、96年の『失楽園』に続く3度目の連載で、内容的には、かつて恋愛小説の旗手として脚光を浴びたが、今はくすぶっている55歳の小説家・村尾菊治と、37歳の美しい人妻・冬香の不倫愛の顛末です。

ちなみに、この作品が掲載されているのは、各界の著名人や企業社長らが自らの半生をしんみりと振り返る名物コラム、「私の履歴書」の真下。そこに「そのまま奔馬は駆けだし、馬上の冬香は前に傾き、うしろにのけ反り、乱れ狂う――」ですからね。多い週で100件もの抗議が寄せられるというのも頷けます。

でも、色恋の機微を描写するテクニックは文学に欠かせない要素。そこでオススメしたいのが、3年前に発売された『官能小説用語表現辞典』。官能小説に登場する2300もの独特な比喩表現を収集・分類した怪著です。たとえば、男性器ひとつとっても「熱い獣」「男の尊厳」「肉の地蔵様」「いけない張本人」など、じつに多彩。

著者は『ダ・カーポ』の官能小説レビュー「くらいまっくす」を20年以上執筆している永田守弘氏(72歳)。「こうした技術はやはり修練を積まないと身に付きません。官憲の取り締まりから逃れるために、作家それぞれが工夫を凝らしてきたという歴史的背景もあるんです」。

官能小説から豊かな表現を学べば、上司の胸を打つ企画書も書けるようになるかもしれない?

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