NLP、コールドリーディングって何?

ビジネスに使える!? ライトな催眠術がなぜ今流行る?

2005.10.27 THU

ひと口にビジネス書といっても、その分野は経済、マネー、自己啓発、仕事術とさまざまだが、近年、「催眠術」系、「心理操作」系のビジネス書がじわりじわりと勢力を伸ばしている。その代表格は『一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング』。占い師が用いる話術のカラクリを明かしながら、それをビジネスや日常生活に応用しましょう、という本で、これが8万部の大ヒット。他にも、『ビジネスで使える催眠誘導』『相手を思いのままに「心理操作」できる!』など、同じようなコンセプトの本が数多く発刊されている。

たまたまこの手の本を作った編集者のK氏が知り合いだったので、催眠術本の流行について尋ねてみたところ、「おそらく流行源はNLPですよ」とのこと。何ですか、そのNなんとかって? 

「アメリカから輸入されたコミュニケーション理論の一つで、日本語では『神経言語プログラミング』と訳されています。五円玉をブラブラさせる催眠術とは違って、心理学と言語学を混ぜたようなものですね。言葉遣いを工夫して、相手に悟られずに自分の思う方向に持っていこうとか、あたかも相手の心を読んでいるかのように思わせて、信頼を得るとか。そういう言葉遣いや身体動作のなかに潜む無意識を利用して、コミュニケーション・スキルを高めようというのがコンセプトです」(K氏)

そんなウマい話があるのならと思い、さっそくNLPの入門書を数冊読んでみたが、やや拍子抜け。ラポールやらカリブレーションやら、横文字の専門用語が頻出してとっつきにくいが、その中身は「相手の立場に立つ」とか「物事の見方を変える」とか、仕事のデキる人ならごく自然にやってのけているスキルがほとんど。やっぱりウマい話は転がっていません。

むしろこの類の本は、相手の手の内を知るという意味で目を通す程度がよさそうだ。知らないうちに相手の思うツボにハマるのは、さすがに悔しいもんね。

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