修行したことのないR25世代へ

熱血イタリアン“料根”マンガ『バンビ~ノ!』でアツくなれ!

2006.01.12 THU

現在、『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載中の『バンビ~ノ!』を知ってるだろうか? 福岡、中洲のイタリアンレストランで料理人を目指す大学生・伴 省吾。しかし、ヘルプで訪れた六本木のトップ店『トラットリア・バッカーナレ』で最前線の厨房のすさまじさを知る。

自信満々に伸びた鼻がボキボキと折られるほどの恐ろしいまでの忙しさ。厨房という名の切った張ったの戦場のなかで“バンビーノ”(イタリア語で、赤ん坊・坊ちゃんの意味)と呼ばれながらも、アツく修行していく姿を描いた“スポ根”ならぬ“料根”マンガだ。アツい、できたてのイタリアンよりもアツいですよコレは!

「僕自身、飲食業界で働いた経験はないんですが、大学を中退して、映画の専門学校を出た後に就職したCMの絵コンテを描く会社での経験がもとになってます。自分としては、映画を学んできたっていう自信があったのに、現場に立ったときにレベルが違いすぎて何もできないんです。最初は、上司が絵を描いてると指が汚れるから、その手を拭く雑巾を洗うことが仕事(!)でした。何もできない坊ちゃんのクセにプライドは高いから、悔しくてたまらない修行時代でしたよ」(作者・せきやてつじ氏)

そんなせきや氏の“バンビーノ”時代の想いと経験が毎週、誌面に叩きつけられ、R25世代の読者の心にもアツく響いている。でも…“修行”って言葉を敬遠しがちな我々にとって、自信に満ちた鼻を折られるのってコワいんですよね…。

「でも、結局『自分ってなにもできない』ってことを思い知ることからしか始まらないんです。自分と向き合い、大人という自己責任の人たちにもまれないと成長はない。だから伴のジタバタする姿を描きつつ、僕自身もジタバタしていきます」(同氏)

父さんにもぶたれた経験のないR25世代にとって、目が覚めるような本書。今年こそバンビーノから抜け出したい、という人は読むべし!

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