もう観た? 立ち見客続出の大ヒット映画

ヒットの要因は“男泣き”?『男たちの大和/YAMATO』

2006.01.26 THU

このごろ、寒波をものともせず、連日賑わいをみせている映画があるのを知っていますか?

その映画は『男たちの大和/YAMATO』。東映のここ10年間の興行成績TOPに躍りでようかという作品で、立ち見客も続出しているヒット作だ。観客の6割は男性で、20代の比率も比較的高い。幅広い年齢層の男性が涙を流すことも多いとか。

戦艦大和とは、昭和16年に造られた、世界最大の46cm主砲9門を備えた戦艦で、昭和20年に沖縄沖の水上特攻で撃沈されている。召集まもない10代から20代が大半を占める総勢3000余名の乗組員のうち、生存者は270余名だったという。戦後60 年を経て、生存者と遺族への徹底的な取材をもとに作られた傑作歴史ロマンが、この『男たちの大和/YAMATO』なのだ。

撮影にあたり、広島県尾道市に約6億円かけて大和の艦橋から前部が原寸大で再現された。主題歌『CLOSE YOUR EYES』を長渕 剛が歌うなど前評判も上々だったのだけれど、ナゼ、ここまでヒットしたの? ということで、配給元の東映に聞いてみた。終戦から60年という節目の年、自衛隊の海外派遣や中国・北朝鮮との関係など、国際情勢が複雑になり、嫌が上にも人々の関心が集まってしまう最近だからこそ…「いま“戦争”は外せないテーマ。それだけでなく、本作は深い人間ドラマも描かれているからでは」(東映担当者)

〈もう会えない君を、守る。〉という映画コピーが物語る通り、本作は大切な人を命をかけて守った若き勇者たちの“愛”の映画だ。見送る母や恋人たちの苦悩、最後の特攻に向け決意を固める若き少年兵たちの心の動きなどが丁寧に描かれ、人間ドラマとして見ごたえは十分。それだけでは終わらず、そんな彼らが赴く生存率10%未満の特攻は、一切の妥協なく徹底的に再現されていて、あまりの衝撃に脱力だ。

寒さ厳しき折、“魂を揺さぶる熱き男たちの生き様を体感し、男泣き”なんてのもオツなのかも!

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト