アナログLPの感覚が現代によみがえる!?

再発CDが“紙ジャケ”化してプチヒットしている理由とは?

2006.02.02 THU

音楽CDのケースといえば、真っ先にプラスチック製を思い浮かべるが、最近は紙製のCDケースが店頭で目に付くようになってきた。これは“紙ジャケ”と呼ばれ、限定盤の再発CDとして販売されているケースが多い。

首都圏に50店舗を展開するディスクユニオンによると、紙ジャケの再発CDは4~5年前からあり、ここ1~2年でその数が増えたという。

「人気のポイントは、やはりアナログLP時代の紙ジャケを忠実に再現した点でしょう。デザイン性が高く、コレクターズ・アイテムとして支持されているようです。レコード全盛期を知るコアなファンを中心に、若い世代まで幅広く売れていますね」(同社営業部・五十嵐学さん)

また、紙ジャケはプラケースに比べて薄くてかさばらない。さらに、その多くが紙ジャケ化に合わせて音源をリマスタリングしているため、音質も従来のCDよりも格段に良くなっている。

自社CDに加え、各社のロック系再発紙ジャケCDの監修を数多く手がける株式会社ストレンジ・デイズ・レコードによると、紙ジャケの再発CDの初回出荷数はプラケースのそれに比べ、数倍に及ぶそうだ。

「来日した海外のアーティストにこの紙ジャケを見せると、みな一様に驚きと喜びを素直に表現してくれますね。『30~40年前にこのレコードに込めた想いまでもがいま蘇ってきたよ!』なんてコメントもいただきました。今後、音楽市場はネット配信ビジネスへ向かうといわれていますが、アナログレコードへの愛着から生まれた紙ジャケは、その流れに対抗するパッケージ商品となるのではないでしょうか」(同社プロデューサー・山田順一さん)

iPodなどの普及によって、一度データを取り込んだCDを二度と手にしなくなった人も多いだろう。しかし、古き良きアナログレコードの感覚が味わえる“紙ジャケ”なら、時々引っ張り出して眺めてみるのも悪くなさそうだ。

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