角川映画再評価の機運高まるなか

『犬神家の一族』が30年ぶりに再映画化!

2006.03.02 THU

よれよれの袴を着て、頭をポリポリかく名探偵といえば?」そう、金田一耕助ですね。じゃあ彼を演じた俳優といえば、誰を思い浮かべるだろうか。やっぱり最近の「稲垣吾郎」? それともちょい前の「豊川悦司」?ここで「石坂浩二」と思い浮かべたアナタ、きっと30代半ばですね。

というぐらい、僕らのアニキ世代である30代半ばにとって、石坂浩二が演じる金田一耕助、なかでも市川崑監督が演出した『犬神家の一族』は、記憶に残る名作だったそうだ。そしてこの作品、1976年に劇場公開されたのだが、30年の時を超え、来年再映画化されるという。しかも市川崑×石坂浩二という黄金コンビで。この話に編集会議の30代は大盛り上がり。悔しかったので僕(20代)も観てみることに。

まず驚いたのが、オープニング。黒の背景に明朝体で鮮やかに出演者名を浮き立たせ、しかもその名前が途中で折れ曲がっている。これって…。

「『エヴァンゲリオン』でも同様の手法が使われていましたが、これはもともと市川監督が得意とする演出です。俗に『タイポグラフィ』といわれるデザイン手法ですね」(角川映画・企画製作部)

ほかにも劇中では「湖から脚だけ突き出た死体」や「ゴム製のマスク(佐清マスク)」など、映画を観たことのない人でも知っているカットがそこかしこに。

「ほかの作品や番組がよくオマージュするのも確か。それだけ当時のビジュアルインパクトが強烈だったということです」(同)最近でもしょっちゅう映像化されている金田一シリーズ。そのブームの原点はこの作品にあるといっても過言ではないという。また『犬神家』は、原作本とのシナジー効果で売り上げを伸ばす、メディアミックス展開を先駆けて行った作品でもある。

というように、日本の映画史を語るうえで外せない作品でもあるようです。チェックしてはいかが? 飲みの席でセンパイと盛り上がれるかも!

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