生誕250年の偉大な音楽家

まさかあのモーツァルトがそんな人だったなんて…

2006.03.02 THU

モーツァルトは今年で生誕250年。それを記念して各地でイベントが開催され、CDも続々リリースされています。また合わせたかのように最近発見され、世界中の音楽ファンの話題になっているのが、「モーツァルト作」と表紙に書いてある、誰も知らない謎の交響曲の楽譜。楽譜を所有するウィーン楽友協会はその曲の公開演奏を封印したまま、真偽の鑑定を続けています。そんなメモリアルイヤー。いつになく彼が世に溢れています。

神童、天才、その美しき旋律。それについては老若男女、何の文句もないでしょう。でもその心の底、しかもけっこう浅いところに、変態が潜んでいるのを僕らはあらためて知っておいて損はありません。映画や本でも語られている通り、世界が愛す天才は変態を隠さなかったのです。たとえば、モーツァルト作曲「K・233」(ちなみに彼の曲の多くに学者のケッヘル氏が時系列で分類した「ケッヘル番号」が付いています)の歌詞は「おれの尻をなめろ、きれいにきれいにね」。また「K・559」では「ボクの尻をなめてくれ、それにお●んちんも」と高らかに歌わせています。どちらも大変美しい旋律です。現実でも2歳年下の従妹に対し、排泄物絡みの単語ばかりを織り交ぜた手紙を送っていて、カノジョとのやり取りは『ベーズレ書簡』としてまとめられ、今、世界中にさらされています。

でも僕らが覚えておくべきこと、何より大切なことは、彼の作品はモチーフが何であれ、とにかく美しかったこと。彼の才能を描いた映画『アマデウス』でモーツァルトは言っています。「僕はくだらない人間だが、僕の音楽はそうではない」。どんなに彼の心の変態性が下品なものを求めても、それを包み、遥かの高みへと昇華させるのは、完璧なまでに美しいメロディ。誰が何と言おうと、その美は本物だと感じさせます。変態性をいたずらに隠す必要はない。大いなる美が伴えば。モーツァルト、やっぱスゴイ。

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