野球素人でも楽しめる!

本格野球マンガ『おお振り』キミはもう読んだ?

2006.03.09 THU

野球好きだけでなく野球オンチが読んでも面白い!」と評判の野球マンガがあるのをご存じだろうか。講談社の「アフタヌーン」で連載中の『おおきく振りかぶって』(ひぐちアサ・作)、通称『おお振り』だ。

エースの主人公は暗くて卑屈で、投げる球は超スロー。切れ味抜群の変化球もなく、「9分割で正確に投げ分けられるコントロール」という一見地味な特技があるだけ…。しかし本作では、高校野球の投球サインは「内・外」の2分割が限界で、速い球より正確にコーナーを投げ分けるほうが打ちにくいという、目からウロコ的野球理論が展開されるのだ。

作品に出てくるトレーニング方法もユニーク。ランダムに並べた数字を順番に指差して「周辺視・瞬間視」を鍛えたり、脳内ホルモンを活発に働かせるために食事の時間を利用したり。従来の熱血野球マンガにはないパターンだが、作者のひぐちアサさんは実は女性。彼女自身「ドカベン」の大ファンで、「子供のころは各試合のスコアをすべて暗記していた」というマニア。実は、本作もまずスコアをつくり、そこにストーリーをくっつけているそうだ。

「『次の1球が大事らしい』『この場面はこの人が重要な役割らしい』など、シーン毎の雰囲気を意識しています。また、野球をまったく知らない人に読んでもらって、その反応を見ています」(ひぐちさん)

とはいえ、まったく野球を知らない人にその面白さをどうやって伝えるのか? その秘訣を質問してみると…。

「私が描いているのは、実は野球が身近にある人にとってはごく当たり前のことばかり。それが、野球素人の私には面白く見えて、それをそのまま描いているだけ。読者と近い視点であることがうまく作用しているのかもしれませんね」(同)

野球の素人が描く野球マンガ。『おお振り』を読んでおけば、もうすぐ始まる春の選抜高校野球の観戦ポイントがガラリと変わっちゃうかも!?  

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