筒井康隆氏による傑作パロディ誕生のワケ

映画『日本沈没』公開にちなみ『日本以外~』も便乗公開!

2006.06.29 THU

この夏から秋にかけて2本の“沈没”映画が公開予定なのをご存じ? どちらの映画の原作も70年代に書かれた小説で、先に出版されたのは小松左京氏の正統派SF超大作『日本沈没』。そしてもう1本は筒井康隆氏による『日本以外全部沈没』(笑)。タイトルからも分かるとおり『日本沈没』のパロディ小説なんですけれど、風刺が利いた抱腹絶倒のドタバタSFでブラック・ジョーク満載のこの小説の映画化はびっくり。

映画版『日本沈没』の公開にあわせ、『日本以外全部沈没』も便乗公開と言い切っていて、本作には原作者である筒井氏も出演している。筒井さん、そもそもパロディを執筆するきっかけとは?
「73年当時、小松さんの『日本沈没』が売れに売れて、SF作家の仲間内で開いたお祝い飲み会で、星新一さんが“日本以外全部沈没”と言っていたのを聞いてストーリーがバッと浮かんだので、僕が書くと宣言したんです。」(記者会見にて、筒井康隆氏のコメント)

この夏公開される『日本沈没』は73年に公開された同名作品のリメイク。日本の地殻の下にある太平洋プレートがマントルの境界面に引きずり込まれることで、日本列島が水没するという設定はそのままに、新たな科学的知識と最先端の特殊技術が盛り込まれた驚愕のパニック・アドベンチャーなんです。全く絵空事ではないだけに、ちょっと考えさせられます。ビジュアルも迫力満点で強烈です。

対する秋公開の『日本以外全部沈没』は天変地異により日本以外のすべての大陸が沈没してしまった結果、難民となった外国人が大挙して日本に押しかけるというSFパニック・スペクタクル。かつての諸外国の要人は日本の首相の顔色をうかがい、日本人は特権階級となるがやがて日本列島にも衝撃的な予測が。というこのちょっと過激なパロディをより楽しむためにも、もとネタの『日本沈没』をしっかりチェックですっ!

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