監督イーストウッド×製作スピルバーグ

日米双方の視点で描いた映画“硫黄島の決戦”2部作上陸

2006.10.12 THU

第2次世界大戦末期、最大の激戦だったといわれる“硫黄島の決戦”を基軸にした2本の映画が、この秋~冬に公開される。

特筆すべきは、日米双方の立場から“硫黄島の決戦”が描かれる2部構成であるという点。この過去に類のない意欲作は、名優であり監督としてアカデミー賞も受賞しているクリント・イーストウッドがメガホンをとり、05年度のアカデミー作品賞である『クラッシュ』の監督、ポール・ハギスが脚本を書くという今年最後にして最大の要注目作品なのだ!

硫黄島陥落の象徴である、擂鉢山に星条旗を掲げた兵士6人の有名な戦争写真をモチーフとした『父親たちの星条旗』は、アメリカ側からの視点で描かれた作品だ。その後、生還した3名は本国で英雄に祭り上げられていくが、癒えることのない戦場での凄惨な体験と隠された星条旗の真実が、彼らを深い苦悩に陥れていく…。

そして対となる日本側の視点で描かれた『硫黄島からの手紙』は、12月9日、日本で全世界に先駆け初公開。これは日本に敬意を表した監督の計らいなのだそう。

硫黄島において、機略に富んだゲリラ的戦闘で米軍に苦戦を強いた司令官・栗林中将を渡辺 謙が演じ、本作で2年ぶりに芸能活動を再開する裕木奈江ちゃんが、硫黄島で散った兵士の女房役で出演するなど日本人俳優も多数参加。戦後61年たって発見された手紙により、当時の日本兵たちの素顔や家族への思いがスクリーンに鮮やかに甦る。キミは本作を泣かずに観れるか!?

公開にあたり、日本のマスコミに届いたメッセージの中で監督はこう語っている。

「私の2本の映画は勝ち負けを描いたものではありません。戦争が人間に与える影響、本当ならもっと生きられたであろう人々に与えた影響を描いています。両国が共有する、あの深く心に刻まれた時代を新たな視点で見ることができれば幸いです」

今年度アカデミー賞を賑わすこと必至の話題作を2本続けてどうぞ。

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