毎月締め切りが35本!

ヒットメーカー・倉科遼先生に聞く「マンガ原作者」のお仕事って?

2007.01.18 THU



撮影/島村緑
『女帝』に『夜王』、『嬢王』――。いずれも“夜マンガ”というジャンルを代表する名作ばかりだが、これらすべての原作をたったひとりの男が手がけていることを、皆さんはご存じだろうか? 彼の名は「倉科 遼」。毎月35本以上の締め切りを抱える、超売れっ子原作者だ。

“原作者×漫画家”という図式は数あれど、その制作過程が見えてこないのもまた事実。そもそも原作者のお仕事とは?

「漫画はあくまでも漫画家が“主”。原作者はストーリーを提供したりする“従”の役割だと思っています」(倉科遼先生)

一連の流れはこうだ。まず出版社から依頼を受け、作品の企画を立てる。次に編集者と打ち合わせをし、具体的なストーリーを決めていく。そして、シナリオを200字詰め原稿用紙1枚=漫画1ページの計算で用意。連載の場合は、編集者との打ち合わせを、これ以降も毎回行っていく。

「毎月35本分あるので、1日2本のノルマを課して執筆しています。でも、分量はまったく苦ではないんですよ」(同)

量産型なのは、「司 敬」という名で活躍していた漫画家時代から。しかし、「自分は本宮ひろ志先生の亜流だ」というコンプレックスゆえ、35歳の若さで引退を考え始めたという。

「精神的スランプから日本中を旅して回っていた時、どこに行っても繁華街があることに気づきました。そして、ひらめいたんです。『ネオンの数だけドラマもあるんじゃないか』と」(同)

「夜の世界に生きる女の話が描きたい」と渇望するようになるまで、そう時間はかからなかった。しかし、自分の画風では違和感が生じる。悩んだ末に見つけた答えが、原作者としての道だった。

「夜は人脈を作るには最適な場所。夜を恐れずに遊んでみてください」(同)

まずは倉科作品を読んで、未知なる世界を覗いてみては?


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