ドキュメンタリー映画『コマンダンテ』公開

革命の父カストロが今も人を惹きつける理由とは?

2007.05.31 THU

昨年、生誕80年を迎えたキューバの最高指導者、フィデル・カストロ。“社会主義国唯一の成功者”とか“実利主義者”とか様々に人物像が語られるけれど、「小さな強国」キューバについてあまりに教科書的な知識しか持ち合わせていないワタクシ。

病によって一線を退いても、なお革命体制の守護神として存在感を発揮するカストロの人間的魅力を、映画『コマンダンテ(司令官)』で学んじゃおうというのが今回の目的なのだ。

ところで、キューバの面積は日本の本州の半分ほど。この小さな島国の動向にアメリカがナーバスになるのはなぜなんだろ?

「キューバは革命勝利後“希望の星”として中南米の革命勢力を励ましてきました。アメリカが恐れるのは、キューバが中南米の『変革のうねり』に大きな役割を果たしていることなのです」(日本キューバ友好協会名誉理事長・岡部氏)

ズバリ、カストロの魅力は何でしょう?

「洞察の深さは抜群ですし、死の淵を何度も乗り超えた“不死身の”コマンダンテは、民衆の前に諸問題を提示し、ともに考え解決の道を見いだすなど、民衆の意思を尊重する姿勢が魅力なのでは」(同)

今回30時間にも及ぶインタビューを敢行したのは社会派監督オリバー・ストーン。 核戦争の脅威にまで発展した“キューバ危機”の背景(カストロは自分の言葉を外交官が誤訳したのだと説明している)などなど、歴史の当事者ならではのセキララな告白にドキッとすることも多々アリ。とりわけ、チェ・ゲバラとの最後の別れとなった“48時間会合”で語られた内容はかなり興味深い。ある時は老練な政治家の顔を覗かせたかと思えば、ハリウッド映画『タイタニック』をビデオで観たと素直に話す。そんなちゃめっ気のある一面も見せる20世紀最後の革命家カストロがナマで語る、アメリカが上映を拒んだ問題作。

どこら辺が“問題”なのかは、あなたが直接映画館でどうぞ。


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