自殺したアイドルの死の真相とは…!?

ここまで誰かを愛せるか?『キサラギ』でアイドル愛を学ぶ

2007.06.14 THU

L・O・V・E、ラブリーミキちゃーん。なんて、昔はアイドル親衛隊が歌にあわせて一糸乱れぬ応援を披露していたものですけれど、最近の“おっかけ”事情も変わったよなあと思わず笑っちゃうのが、映画『キサラギ』。謎の死を遂げたアイドル・如月ミキの死の真相をめぐり、ファンサイトのオフ会に参加した5人の熱烈なファンが怒涛の推理戦を繰り広げるという、ワン・シチュエーションコメディだ。

映画では、それぞれが持ち寄った秘蔵コレクションや自分しか知らない事実を自慢してますけど、実際のアイドルファンのオフ会もそうなんですか? ファンやヲタク心理に詳しい掟ポルシェさーん?

「ファン同士が寄り集まってその知識を自慢するとき、“すべて知ってる”ことが前提になっています。そこから盛り上がるかどうかは、ディテールの補足情報をどれだけ付け加えていけるかなんです」

『キサラギ』では、「ミキは自殺じゃない、殺されたんだ」という一言から、和やかなムードは一転し、ハードボイルドなサスペンスタッチに(笑)。そして、それまで単なるエピソードとして提供されていた補足情報をつなぎあわせることにより、アイドル・ミキの死の真相が意外な形で浮かび上がってくる。それまでスルーしていたコネタが思わぬ伏線だったりで驚かされるのも、この映画の魅力のひとつだ。

5人がミキの歌にあわせて気合の入った踊りを披露してますが、楽しそうです!

「親衛隊のような存在がなくなった90年代以降では、ファンが一体となって踊ることは稀です。現代は『ヲタ芸』と呼ばれる応援フォーマットが全盛ですが、ヲタ芸をする者の隣で振り付けを完コピしている人、その隣に腕組みして双眼鏡だけ持ってる人と、それぞれが独自の美学に応援形態を任される時代になっています」(同)

ミキの死の真相究明に躍起になるのも、彼女を愛すればこそ。こんなに想える誰かがいるって素敵!


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