日本はいま“2667年”でした!

西暦以外にも存在する「紀年法」意外と知らない暦の不思議

2007.10.11 THU



写真提供/AFP=時事ベトナム・ハノイの露店で、カレンダーを売る女性。ベトナムでは、太陽暦…
「今年は2007年だよね?」と尋ねたら、きっとみんながうなずいてくれるはず。でも厳密に言えば、今年は「“西暦”2007年」で、さらに言うとイエス・キリストの誕生年を起点とした「“キリスト紀元”2007年」なのだ。このように年数を数える際に起点となる年を「紀元」、そして紀元を基に年を数える方法を「紀年法」と呼び、西暦以外にもいくつかの紀元が世界各地で使用されている。

そこで紀元について調べてみると、日本にも「神武天皇即位紀元(皇紀)」なる紀元が見つかった。しかも、この紀年法によれば今年はナンと2667年!…でも、この聞き慣れない「神武天皇即位紀元」ってそもそも何?

「初代天皇・神武天皇の即位年を紀元とし、『日本書紀』に基づいて算出するとB.C.660年が皇紀元年になります。古くは平安時代から認知されていましたが、公的に施行されたのは明治6年から。出版物の奥付や貨幣などの年次は元号でしたが、兵器の制式採用年次には皇紀が用いられたこともあります」(皇學館大学准教授・松本丘氏)

また、「皇紀2600年」にあたる昭和15年には、政府が中心となって「紀元二千六百年式典」を開催するなど、皇紀の大衆化を図る動きが強まっていた。しかし、昭和20年の終戦を機に皇紀は歴史の表舞台から姿を消したのだという。…とは言え、未だに皇紀が廃止されたわけではないらしい。では一体、現在はどこで使用されているのだろう。

「市販されている『暦』の書籍には必ずと言っていいほど記されていますし、神社発行のカレンダーに載っていることもあります」(同)

それにしても、日本には西暦より古いとされる紀元があったとは、うかつでした…。逆に、比較的紀元の新しい紀年法は北朝鮮の「主体暦」。金日成の誕生年である西暦1912年を紀元としていて、制定・施行されたのは西暦1997年…つまり、現在は「主体96年」だが、「主体暦」自体の歴史は10年ということになる。

ちなみに、記者が生まれた年は「西暦1980年」。今後、誕生年を聞かれる機会があったら、「(皇紀)2640年!」とでも答えてみようかな…!?


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