タイトル“伏字”にもめげずfuckin' hit!

映画『FUCK』で考えた日米の放送禁止用語の違い

2007.11.22 THU

FUCK!。公共の場で読んでいて思わずのけぞっちゃった方スイマセン。実は冒頭のコレ、現在公開中の映画の、れっきとしたタイトルなんです。

日本人にとっては、FUCKは「挑発の言葉?」くらいの認識だと思うけど、本国アメリカではこの映画の上映自体が危うくなるぐらいの強烈なタイトル。上映が決まってからも、映画館の上映案内や雑誌の紹介記事でこのタイトルをどうやって表記するかでカンカンガクガク。結局どう表現したのかはランキング項目を参照してもらうとして、この“Fワード=FUCK”を通じて、下ネタや性に関しては意外とコンサバなアメリカが見えてきた!

アメリカでは、政府の外部機関であるFCC(米連邦通信委員会)が公共の電波の規制や管理を行っていて、“FUCK”は法律で定められた放送禁止用語の1つ。保守的なキリスト教社会がベースのアメリカでは、FCCが卑猥だと判断する表現をした場合には罰金が課せられてしまうのだ。ただし、規制の対象となるのはテレビ・ラジオのみで、衛星放送や自己責任において鑑賞する映画は規制の対象外だ。

日本では、BPO(放送倫理・番組向上機構)と呼ばれる任意の組織が監視や勧告を行うものの、法的拘束力は一切ない。つまり、厳密には“放送禁止用語”は存在せず、各メディアが“放送自粛用語”で自主規制しているだけ。ただし「放送時間帯によっては下ネタもアリ」など性には寛大で、差別用語が主な規制の対象なのだそう。

映画『FUCK』では、著名人35人の意見を収録し、“言論の自由”や“検閲”とは? と問題提起する。ブッシュ大統領が中指を立てた問題映像や、ヤジられた元大統領クリントンの見事な切り返しなど、豊富な映像資料も見どころのひとつだ。

「この言葉はタブーだから面白い」とはデーブ・スペクター氏のコメント。でもマネして頻発すると品性を疑われるので、くれぐれもご注意のほど!


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