ワイセツor芸術? それだけじゃないんです

エロだけじゃないR指定とは?映倫で学んできました

2007.12.20 THU

かつては18禁=ポルノ映画だった。でも最近、性描写だけでなく、暴力や差別表現についてもR指定となるらしいということで“R指定”の対象が今と昔でどう変わってきているのか映倫管理委員会(以下、映倫)に聞いてみた。

「映倫の仕事は、憲法で定められた表現の自由を守りつつ、映画が社会の倫理水準を低下させたり、青少年の健全な育成に悪影響を与える表現がないか審査するというのが骨格です。具体的には、その映画のテーマや題材・表現の仕方に対し、“映画倫理規程”に基づき、レイティングと呼ばれる年齢別の4段階の区分をして、作品によっては青少年の劇場への入場を制限したり、保護者の同伴を促すなどしています」(映倫・事務局長の児玉清俊さん)

最近、審査対象が変わってきているという話を聞いたんですが…。

「5~6年前から性描写だけでなく、暴力や、未成年の酒・タバコの摂取などの行動描写、女性を蔑視する表現やドラッグなどの薬物についても審査の対象になっています。さらに、児童ポルノ法もそうですが、新しい法律が制定されればその法律に触れる表現も規制の対象になります。ですが、映倫自体は規程に基づいて審査をしているだけで、変わってきたのは作り手の姿勢です。過剰な暴力やホラー的な作品が増えてくれば、審査する側も自然とそこに注目するということなんです」(同)

映倫は第三者による映画界の自主規制機関であり、法的拘束力があるわけではない。だが、映画館の組合である全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)との申し合わせにより、基本的には映倫の審査を終了したものしか劇場で上映ができないのが現実だ。今年映倫は、2つの作品で製作者側と意見が食い違い、その動向がマスコミにとりあげられた。今後も、“表現の自由”の下に、感性のままに映画を撮りたい製作者と、映画を“健全”な娯楽に保ちたい映倫のせめぎあいは続きそうだ。


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