シンデレラの靴以上のインパクトか!?

世界に誇れるメイドインジャパン「ガラス製音楽CD」を聴いてみた!

2008.02.07 THU



撮影/山崎和治(STUDIO DUNK)
もろく壊れやすい素材の代表であるガラスだが、昨年末、ガラスで作られたCD(コンパクトディスク)が発売され話題を呼んでいる。CDみたいな薄い物をガラス製にしちゃって大丈夫? 開発をした福井末憲氏(有限会社N&F)にお話を伺った。

「不朽の名作は不朽の素材に録音したいですから」の言葉通り、今回発売したのは巨匠カラヤンの生誕100年を記念した一枚。1962年録音の『交響曲第9番ニ短調作品125〈合唱〉』(ナント20万円)。まさに不朽の名作だ。でも、ガラスが不朽の素材? 今ひとつピンとこないけど…。

「強化ガラスだから床に落としたくらいじゃ割れないし、プラスチックみたいに簡単に傷がついたりしません。温度や湿度の変化にも強く、ディスクの変形がないから条件さえそろえば半永久的に同じ音を残すことができるんです。キーポイントは音の信号となる凹凸をつける技術。これはあえて特許出願していません。出願すると技術の内容を公開しないといけないでしょ」

つまり完成品を見ただけでは絶対にマネできないという自信があるのだ。さらに、

「ガラスはプラスチックと違い信号を読み取るレーザーを乱反射させないので、音の雑味をカットできます」

いいことずくめみたいだが、難点はそのお値段。選び抜かれた素材と先端技術、1日15枚のプレスが限度というまさに手作りの世界だからどうしても高価になってしまうのだ。そしてやっぱり気になるのが実際の音の違い。素人にも聞き分けられるのか? くだんのカラヤンセットは聞き比べのために通常のCDと同じ素材の製品を付属している。一般家庭レベルの機器にセットして早速試聴。…普通のCDとガラスCD…音は確かに違って聞こえた。ガラスの方がクリアなのである。いかんせん素人だからそれ以上の判断はできないが、でもやっぱり違うのだ。半永久的に変わらないクリアな音色、政治家たちの選挙公約なんかを録音しとくといいかもね。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト