フランス、イタリアでも大人気!?

隠れた名作『孤独のグルメ』の原作者と定食屋に行ってきた!

2008.02.14 THU



撮影/浅井 遥
仕事の合間、空腹を満たす束の間の自由…。こんな経験って、ありません? 『孤独のグルメ』(久住昌之原作/谷口ジロー作画・扶桑社)は、まさにそんな感覚を描いたマンガ。94年~96年『月刊PANJA』に連載され、2000年の文庫化で人気作品に。『美味しんぼ』に代表されるグルメ漫画とは違い、毎回主人公・井之頭五郎がふらっと入った定食屋、屋台などで食事をするだけだが、リアリティに共感が集まっている。

そこで、その魅力の源を探るべく、原作者の久住昌之さんに「オススメの店に連れてって!」とお願いしてみた。毎回、お店はどうやって選んでいたのですか?

「月刊誌だったので、毎月ある街に目星をつけ、自分で歩き回って探しました。実際に何軒かで食事をして、ピンと来た店をネタにする。一日歩いて、どこもネタにならないこともありましたけど(笑)」

というわけで、三鷹の定食屋「いしはら」へ。入ってすぐ目についたのは、メニューの札。生玉子40円に納豆50円、野菜炒め150円、さんま焼き250円、定食は+200円…安ッ!! ついコーフンし、大量に注文してしまいました(写真参照)。

ごくフツーの店内には、中年男性が4人。愛想のいいオバチャンに、厨房で黙々と調理するご主人。運ばれてきた定食も、いたってフツー。金平ごぼうの濃い味が地味に懐かしく、おしんこが染みます(涙)。

「僕は、いわゆるグルメではないんです。テレビや本、ネットで見た店に行くのは、ツアー旅行と同じでつまらない。それより、自分で発見するのが好きなんです。ここは、20年前に見つけたんですよ」

その後、喫茶店で久住さんが話してくれたのは、様々な店で見つけた変なメニューや出会った人、一緒に入った店のオバチャンが酒飲みと追加注文を嫌うなんてことも…。『孤独のグルメ』の魅力は、久住さんの「発見力」が源なのね。フランス、イタリアでも翻訳されている本書。「食」は国境を越えるのだ!


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