アカデミー賞・授賞式もこれで通常開催!

米脚本家組合のスト決着!現地では何が起こってたの?

2008.02.21 THU



写真提供/AFLO
米脚本家組合(WGA)のストライキがようやく決着! そもそも労使交渉で折り合わず、約4カ月膠着状態だったっていうのはわかるけど、米では何が起こってたの?

まず今回のストの背景には、WGA側の苦い経験がある。85年、WGAは全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)と、テレビ番組・映画をVHSやLDなどに二次利用する際の取り分を、定価額の低いDVDが主流になることを予想しきれず低い率で設定してしまった失敗があったのだ。そのため、今後はさらなる伸びが期待されるオンラインでのデジタル配信においては、より有利なロイヤリティを確保したいWGA側と、ネットでの動画コンテンツ配信は現状ではビジネス的には成立しないとするAMPTP側が真っ向対決していたのだ。

この交渉が決裂したことで、WGAの1万2000人のメンバーはストに突入。そしてAMPTPとこの夏に同じく契約交渉が予定されている米俳優組合(SAG)がこれに賛同してゴールデングローブ賞の授賞式をボイコット! 授賞式の司会のセリフを書くはずの脚本家と、受賞者である俳優が不参加では式典が成り立たず、やむなく結果を発表するだけの寂しい形となったわけ。結構ハデにピケを張る様子が日本でも報道されていたけれど、米国民はこの騒動をどう感じていたんだろうか?

「“コンテンツをDVDやネットなどに二次使用するなら正当な報酬を!”という主張に理解を示す人は多いです。ただし、番組撮影がなくなり、仕事を失ったメークアップ・アーティストや撮影現場の人々などのなかには、WGAの行動を快く思わない人もいたようです」(米在住ジャーナリスト・片瀬ケイさん)

新しい契約が結ばれるのは後日になるものの、すでに脚本家たちは仕事に復帰している。ストが継続されれば、この4月に医療保険の資格を失効する者まで出てきただけに、両者共倒れになる前に終結して良かったです、ホント。


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