今、勢いのあるマンガの共通点は?

コアな読者が熱愛する“宝物”がブレイクするワケとは?

2008.06.30 MON

今や日本のエンタメ業界を支える基幹産業のひとつとなったマンガ。アニメ化やドラマ化などで大小のブームになる作品は年々生まれているけど、最近のヒット作に傾向ってあるのだろうか?『ダ・ヴィンチ』の横里編集長、教えてください!

「今、売れているマンガの多くは、狭いジャンルのコアなマーケットの中を突き抜けてくるという共通点があります。現在、作品がメジャーで売れるには、まずニッチな属性を持つコア層の読者に狭く深く刺さることが条件になっているんですよ。例えばBL(ボーイズラブ)属性から飛び出して大活躍しているオノ・ナツメさんなどが象徴的ですが、読者ニーズが先鋭化しているコアなマーケットの中で深く愛される宝物のような作品には、その狭いジャンルを突き抜けて一般に広く通用するポテンシャルがあります。マンガ業界全体が、そういう作品を探す方向に転換しているんです」

狭いマーケットをあえて狙っていくことが、広くウケる作品につながるわけですか。

「最初から100万部を目指して作られたようなマス向けの作品は、もはやコア層にもライト層にも刺激が足りなくなっています。総合誌的なメジャー雑誌が苦戦しているのには、そういった理由があるんですよ」

ということは、今後はコア層向けのマンガほど面白い作品が出てくる?

「傾向としてはそうなっていますね。今、気を吐いてる雑誌でいうと『IKKI』(小学館)や『モーニング2』(講談社)なんかは編集長が変わり者で(笑)、ひたすら個人的にこれが好きだ!というマンガだけを載せてる。こういう気骨ある雑誌から意外なヒット作や新しい才能が出てきています。また、狭いマーケットから生まれた宝物は、コアなファンたちが本当に濃密に応援します。ネットなどを通じて、その熱気が周囲に広がりやすくなった点も大きいですね」

確かに知る人ぞ知る的な名作ほどハマれば面白いもの。まずは下記の宝物リストからチェックしてみては?


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