制度スタート前に、映画で仮想体験!

ロシア版『12人の怒れる男』で“裁判員の心構え”を養おう!

2008.07.31 THU

57年にアメリカで公開された、不朽の名作『12人の怒れる男』が、ロシアリメイクで公開! 人が人を裁くことの難しさや多民族国家ならではの偏見、経済至上主義による価値観の混乱など、現代ロシア社会の問題点を浮き彫りにしつつサスペンスタッチで描く、法廷社会派ドラマなのだ。

日本では裁判員制度が来年から実施されるけれど、陪審員制度との違いもよくわかっていないワタクシ。ということで、映画を参考にしながら調べてみました。

まず陪審員制度では12人の陪審員が事件の審理にあたる。だが裁判員制度の裁判員は6人だけ。半分の人数で大丈夫ですか?

「あまり人数が多いと1人あたりの発言の機会も減りますし、日本の裁判員制度では裁判員のほかに3人の裁判官が参加しますので、十分な審理が可能であると考えられています」(弁護士の川目武彦先生)

映画の冒頭では、養父殺しの容疑をかけられたチェチェン人の少年を、陪審員たちが「推定有罪」として十分な審理をしないまま評決しようとする。しかし、不審な点に気づいた1人の思慮深い陪審員が待ったをかけて問題提起し、その後は息もつかせぬ怒涛のどんでん返しに突入! 議論が議論を呼び、新たに浮かび上がる事実に審理の場は異様な熱気に包まれていくのだが、それはあくまでも映画の話。

もし自分が殺人事件の裁判員になったりしたら、見た目の印象や偏見に惑わされずに1つ1つの証拠を吟味し、場に流されずに冷静な判断ができるか不安です。

「突然、刑事裁判の審理をすることに不安を感じる方は多いと思います。そこで、実際の刑事裁判を傍聴してみてはいかがでしょう? 事件によっては抽選になることもありますが、平日であれば誰でも裁判の傍聴は可能なんですよ」(同)

実はこの秋から裁判員候補者名簿が作成され、年内には候補者に通知がくるらしい。いざとなって慌てないために、映画で仮想体験してみてはいかが?


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