イーストウッド映画で注目される

アメ車全盛時代が甦る名車「グラン・トリノ」の魂

2009.04.23 THU

クリント・イーストウッドが製作・監督・出演の3役を務める映画『グラン・トリノ』が今週末に日本公開! 本作は全米興行収入1億 4000万ドル超えの好成績で、現在も自己最高記録を更新中の大ヒット作だ。

人種差別の塊で、変わりゆく世の中を嘆くガンコな老人ウォルトが、グラン・トリノという車をめぐる事件をきっかけに隣家のアジア系移民・モン族の少年タオと出会う。2人は奇妙な師弟関係で結ばれていくが、平穏な日々も束の間、タオ一家の厄介事の決着をつけるためウォルトはある決断をする。タフで無骨なアメリカ男の生き様を衝撃的なラストとともに描く人間ドラマだ。

ウォルトがかつてフォード社で自動車工として手がけ、引退後は愛蔵車として所有するグラン・トリノ(72年型)は、アメ車全盛時代にフォードが販売した「トリノ」の高級バージョンとして72年にラインナップされたマッスルカーだ。熟練した技術を持つ男たちのものづくりのパワーが漂い、アメリカの礎となった時代の象徴として〈アメリカの魂〉と称されることもあるという名車なのだ。

「日本未入荷のグラン・トリノは、今ではよほどのアメ車マニアか知る人ぞ知るというヴィンテージ・カーです。ウエストを絞ったような流麗なデザインのコークボトルシェイプを採用するなど、アメ車が栄華を極め、日本車がみんなあやかろうとした時代のモデルとして、今改めて見ても古き良き時代のアメ車の匂いがする名車ですね」(フォード・ジャパン・リミテッド ブランド コミュニケーション ディレクター/広報室長の竹内俊二さん)

だがリッター1.5km! のV8エンジンを搭載するグラン・トリノは、排ガス規制法や厳しい安全基準、第一次石油危機のあおりを受けて76年に販売を終了している。時流の波に消えようとも毅然と美しいその姿は、タフで不器用なウォルトそのものだ。タオとの交流で生きる喜びを取り戻す彼の行く末、しかと見届けて!


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