聴くのは日本人だけという説も…

オシャレな音楽の代名詞ボサノヴァは懐メロだった!?

2009.04.23 THU

1950年代後半にブラジルで生まれ、60年代前半に日本でも流行したボサノヴァ。今じゃ日本ではカフェのBGMからCM音楽まで、耳にしない日がないほど浸透している。ところが、意外なことに発祥の国ブラジルではボサノヴァは懐メロ扱いで、70年代以降若者にはほとんど聴かれていないという。マジ?ボサノヴァ誕生の直前にブラジルに渡り、在サンパウロ総領事館広報文化担当を24年間務めた坂尾英矩さんに真相を伺った。

「本当です。むしろ、日本でボサノヴァが好まれていることをメディアが取り上げて、その影響で見直されつつあるくらいです」

昨年もブラジルのテレビ局が日本の様子を取材して「日出る国のボサノヴァ」という番組を制作している。

「BOSSAはポルトガル語でコブを意味する言葉ですが、30年代からカリオカ(リオっ子)の間ではスタイルややり方を表わす俗語として使われていました。NOVAは新しいですから、ボサノヴァは新しいスタイルという意味になります」

戦後、米国文化の洗礼を受けた若者たちが新しいものを求める風潮の中で生まれたボサノヴァは、やがて、ロックの洗礼を受けた次の世代の若者たちにとっては過去のものとして受け止められたのだろう。

「音楽の種類としてはあくまでもサンバの一種です。昔ながらのサンバのリズムが簡単になり、アクセントが少し変化してソフトなビートになったものといえます」

しかしボサノヴァは、世界を見渡しても特に日本で普遍的なスタイルとして定着した。なぜか?

「日本は、世界的なセックスシンボルだったマリリン・モンローよりもキュートなオードリー・ヘップバーンの方が人気が高い世界で唯一の国、という調査結果があります。ボサノヴァのソフトな雰囲気が日本人の好みにピッタリなのではないでしょうか」

そう聞くと、なんだかボサノヴァが日本のために生まれた音楽のようにすら思えてきてしまうのは僕だけ!?


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