やっぱり☆ネコが好き!

第2回 猫はいつから人間の友達になったの?

2009.07.09 THU

やっぱり☆ネコが好き!

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私も猫大好きです!!!!

猫にさえ優しくできない大人が、人に優しくなんかできない! 
そのポリシーで、毎日猫をかわいがっています。

猫を神様の使いとして、大事に扱っている猫島。
猫に優しい社会は、人にも優しい社会だと思います。
猫島を見習って、全国猫かわいがり運動を展開したら、
もうちょっと人にも優しい日本になるんじゃないか、と妄想しています。

今後の記事も期待しています。
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投稿者:ぐらぐらさん(千葉県/30歳/女性)

熱いメッセージ、ありがとうございます!

これからも猫好きさんの気持ちを
代弁できる記事を作っていきますので、
応援よろしくお願いします!

さて今回は、ペットとしての猫について深く考えていきたいと思っています。

「犬は人間の最良の友」というハナシをよく聞きます。

でも生粋の猫好きのワタシは、
それを聞くたびに「なんで!?」と思ってしまいます。

歴史的に見れば、ペットとして人間社会に登場したのは
犬の方が早いらしいけれど、
それだけで「最良の友」の座を奪われてしまっては納得できません!

というわけで今回は、猫が人間の友になった経緯や、
人間との深いかかわりについて考えてみたいと思います。

だって、絶対猫の方がワタシたちの「最良の友」だと思うんだもん!
イラスト/神田めぐみ ロンドンの大英博物館にも所蔵されているというエジプトの“猫ミイラ”。古代エジプトでは猫は神聖な存在とされていたらしい。また、ネズミやヘビなどの有害生物を捕食する、ネコ、マングース、ハゲワシなどの動物が、多くミイラとして埋葬されたとか。う~ん、なんだかブキミ…

猫は人間の救世主だった!? 人間と猫の深~い関係



渋谷駅前のランドマーク「忠犬ハチ公」。

犬と人間の深い絆を象徴する、犬の中の犬ですよね。「ハチ公」に代表されるように、人間にとって最良の友とされる動物は、今も昔も犬と相場が決まっています。

でも、猫だって古くから人間の良きパートナーとして絆を深めてきたはずです。

そういえば、以前にロンドンの大英博物館を訪れたとき、猫をモチーフにした美術品が多いことに気が付きました。一番印象に残っているのは、エジプトの「猫のミイラ」。人間のミイラと同じく、包帯でぐるぐる巻きにされているシロモノでした。そのほか、紀元前のギリシャの壺絵や13世紀のペルシャの陶器、日本の木版画など、世界中で猫が芸術のモチーフになっています。

いったい、猫がいつからどこで人間に飼われ始めたのでしょう? 猫の歴史や生態に精通した、伊豆の「ねこの博物館」館長、今泉忠明先生にお話を伺いました。

「有力な説としては、約9500年以上前の地中海のキプロス島が始まりではないかといわれています。その島のお墓から人と並んで埋葬されていた猫の化石が見つかっているんですよ」

え? たったそれだけの理由ですか? でも、もともと猫は野生動物だったわけですよね?なぜキプロス島で見つかった猫が人間のペットだったとわかるんでしょう?

「猫がいつから人間のペットになったのか、世界中で諸説あるのですが、人間社会のそばで見つかった猫の化石がペットの猫だったのか、野生の猫だったのかを知ることは至難の業です。キプロス島では人間が移住する以前に島に猫がいたという化石記録はありません。野生の猫が人と並んで埋められたとは考えにくいので、約9500年前の猫の遺骸は人間のペットであった可能性が高いということになるんです」

なるほど。現段階でもっとも有力な証拠が出ているのが、9500年前のキプロス島ということなんですね。それから猫を飼う文化が世界に広がっていったということ?

「もともと猫と人間の関係は、飼いならされるというよりは協力関係に近かったと考えられています。穀物倉庫に猫を住まわせることで、猫はネズミをお腹いっぱい食べられ、人間は有害生物を駆除してもらえるという関係です。これは日本も同様で、神社などでは、貴重な仏典をネズミから守るために、猫を大切にしていたという話もあります」

人間とイーブンな関係だったからこそ、猫は人間の顔色をうかがわず、自由奔放に生きてこられたんですね。

こんな歴史があったことを知ると、猫の気ままさや日ごろのわがまま放題も許せちゃうような気がしませんか?
画像提供/公益社団法人 日本動物病院福祉協会 特別養護老人ホームを訪問して、高齢者と触れ合うセラピーキャット。個室など、狭い空間を訪問するときにも、体の小さい猫は重宝されるとか。何よりもその可愛さが多くの人の心を和ませてくれるのです!

猫は役立たずじゃない!現代版、猫の社会貢献術



ネズミ捕りの名人として、古代から世界中で人間の役に立ってきた猫。

ドイツでは、「死の病」と恐れられたペストを媒介するネズミを一網打尽にして、人々の命を守ったとさえいわれています。

でも、近代化とともに街からはネズミが姿を消し、猫が活躍できるシーンは少なくなってしまいました。いつしか街の猫は使命をなくし、日がな一日昼寝をして過ごすように。はい、これが現代版「ノラ猫」というわけです。

昔は人間のお助けマンとしての役割を担っていた猫も、いまでは「邪魔だ」とか「キタナイ」とかひどい扱い。なんだか悲しいと思うのは私だけかしら?

ネズミ獲りの需要が少なくなってしまった現代にあって、猫が再び人間の役に立てることはないの? 調べてみたところ、現代社会ならではの猫の役割があるといいます。それは「アニマルセラピー」と呼ばれる活動だそう。

日本でいち早くアニマルセラピーを取り入れ、先進的な活動をしている公益社団法人日本動物病院福祉協会の顧問である柴内裕子先生に話を伺いました。

「日本で『アニマルセラピー』と総称されている活動は、大きく3つに分かれます。動物と触れ合うことで情緒的な安定を与える『動物介在活動』と、医療現場で動物と一緒にリハビリを行ったり、精神的機能の向上を促す『動物介在療法』、そして小学校などで子供たちに命の大切さや優しさを教える『動物介在教育』です」

こうした活動って、人間とすぐ仲良くなれる犬が活躍しているイメージが強いけれど、一般的に怖がりで気まぐれなイメージの強い猫でも活躍できるんですか?

「確かに、人間との触れ合いや外出が好きな犬の方が数は多いです。でも高齢者施設などでは、静かにベッドに寄り添ってくれる猫の温かさに安心感を抱く方も大勢いらっしゃいます。ホスピス(終末期ケアを行う病棟)などでも、猫と一緒におだやかな時間を過ごしたいという方がいます。猫にしかできない癒やし方があるんですよ」

確かに。心や体が疲れているときは、元気いっぱいの犬より、そっとかたわらにいてくれる猫の方がホッとする、という人も多いんでしょうね。猫特有の「気配を消す」習性が、人間の癒やしに一役買っているのかもしれません。

皆さん、帰り道に居眠りをしている猫を見かけても、「ぐうたらめ!」なんて思わないでくださいね。そのユル~い感じが、現代社会を癒やすカギなんですから! 猫と人間の歴史をひもといた今回のレポート。
地中海の島から始まった、猫と人間の深い絆は、
何千年の時を経て、現代につながっていました。

アニマルセラピーのお話をしてくださった先生の
「猫や犬は、人類と深い関係を築いたことで、野生から脱し、
今や帰るべき自然をなくしてしまった動物なんですよ」
という言葉が印象的でした。

猫は野生として生きるより、
人間とともに生きる道を選んだ数少ない動物だったんです。

だからこそ私たち人間も、
この先もずっと猫といい関係でいられるように
努力しなくちゃいけない! と改めて思った取材でした。

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