やっぱり☆ネコが好き!

第4回 ネコに学ぶビジネス処世術とは?

2009.08.06 THU

やっぱり☆ネコが好き!

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家族が飼っていた猫は、よく肩がこっていたみたいで、
私の父親の足の前で、マッサージのおねだりを
毎日のようにしていました。

父親が両足で、猫の肩を押してやると
気持ちよさそうにしていました。

(記事を読んで)亡くなった猫を思い出しました。
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投稿者:太陽さん(北海道/61歳/男性)

肩コリの猫ちゃんなんて、珍しいですね~。
でも、飼い主に肩モミをおねだりしちゃうなんて、
どっちがご主人さまかわかりませんね!

こうしたお話からも感じるように、
猫というのは、飼い主をご主人さまとして敬い、
絶対服従をするということがあまりないように思いませんか?

あくまでもマイペースで、誰にもこびへつらうことのない生き様は、
世知辛い人間社会で右往左往する私から見ると、
ちょっとカッコいいような気さえします。

今回は、そんな猫ちゃんの気高く、それでいて人の気分を害さない
「猫流・世渡り術」について考えてみたいと思います!
画像提供/富士サファリパーク 熱帯雨林で単独行動をするトラも、猫と同じ祖先から進化したマイペース派。チームで狩りをするライオンに比べ、ひとりぼっちで獲物を追うトラは、狩りの成功率は低いけれど、権力闘争や序列には無縁の気ままなライフスタイル。家猫(飼い猫)にも通じるものがあるなあ…

猫はなんでマイペース?孤高の動物、猫の不思議な生態



猫のすべてを丸裸にすべく、日々猫研究にいそしんでいる、猫ライター・小林です。

先日、我が家の猫が3軒となりのHさん宅で、ニボシをご馳走になっている現場を目撃し、ちょっと落ち込んでしまいました。

猫を飼ったことのある人ならわかると思いますが、基本的に猫って、すご~く気まぐれで、マイペースです。気が向かないときは絶対に相手をしてくれないくせに、お腹がすいたり、退屈していたりすると、猫なで声ですり寄ってきます。

犬はちゃんと誰がご主人か理解して、言いつけを守ったり、芸を覚えたりしているのに。どうして猫はこんなにマイペースで自分勝手(?)な性格なんでしょうか? 猫専門病院「猫の病院シュシュ」の院長、服部幸先生に聞いてみました。

「一般的に猫が自分本位な性質を持っているのは、猫の祖先に由来するものと考えられます。猫と同じ祖先から進化したチーター、トラなどのネコ科の大型獣は、ライオンなど一部の動物を除いてほとんどが単独行動をする動物です。つまり、集団で狩りをしたり、群れのリーダーに服従したりする習慣がないんです。主従関係という概念を持たず、基本的に自分だけの力で生活を成り立たせているので、結果的にマイペースに暮らす性質を持っているように見えるんでしょう」

でも、野生で暮らしているならともかく、家猫(飼い猫)はあくまでも飼われているわけですから、お世話をしてくれる飼い主をご主人と認識することはないのですか?

「長年人間と一緒に暮らしている家猫は、飼い主のことを特定の存在として認識しているようですが、かといって飼い主を自分より身分が上の主人とは見なしていないように思いますね。あくまでもちょっとした友達か、同居人というレベルでしょう」

こんなに愛情を注いでいるのに、ちょっとした友達でしかないなんて、ちょっと寂しいような。

そういえば、猫が「死に目を飼い主にも見せない」という話も、そんなクールな性格によるものなのかしら?

「猫がひっそり死ぬというのは、クールだからというわけではありません。もともと野生下で単独生活をしていた猫は、病気であることを周囲に察知されたが最後、天敵に狙われてしまうので、病気になると身を隠し自分の身を守るのです。もし回復しない場合は、結果的に誰にも知られず、ひっそりと死んでいくことになる。猫が誰にも死に目を見せないのは、自分の身は自分で守るという、猫なりの生きる知恵なのです」

ちょっと困ったことがあると、すぐ誰かに頼ろうとする私なんかよりずっとたくましくて、カッコいいです!

厳しいこのご時世、私も猫を見習って、自分の力を信じて生きてみようかしら?
序列や会社のゴタゴタとは一線を画した生き方を貫く猫。抜くところは抜き、やるときはやる。そんなライフスタイルにはビジネスマンも学ぶところがある!?

猫はビジネスマンのお手本!? 猫に学ぶビジネス処世術



数分前まで猫なで声ですり寄ってきていた我が家の猫。気がつくと、3軒となりの家でご飯を食べていたりと浮気(?)をしています。

猫にはよくありがちな、どこまでも自分本位のこんな行動ですが、実はこれ、野生の猫に共通する「単独行動」という生態に起因するものだそう。確かに、ネコ科のトラやヒョウも群れを作らないライフスタイルですよね?

ということは、逆にいえば猫ってひとりで生き抜いていく能力が優れているということ? もしかしたら、猫のマイペースで独立心の強い生き方には、100年に一度の大不況、仁義なき弱肉強食時代を生き抜くためのヒントがあるのかもしれません!

猫の生き方をヒントに、ビジネスマンの仕事術を提案した斬新な新書『ネコ型社員の時代」の著者、山本直人さんに伺いました。

「会社員の中にはネコ型が増えていると思います。90年代までのモーレツサラリーマンは、いわば忠犬型。上司や会社に尽くしてご褒美をもらう会社組織の一員です。でも経済状況が悪化するにつれ、会社に尽くしてもそれに見合うご褒美がもらえないと気がつき始めました。そこで登場したのが、権力闘争や主従関係に興味を示さない、マイペースなネコ型社員です」

でも、競争や出世に興味のないネコ型社員は、ただの怠け者ってことにならないのですか?

「ネコ型社員は、仕事に興味がないというわけではなく、あくまでもマイペースに、自分なりの目標や夢を持って取り組むビジネススタイルを持つ人です。部署の成績を上げるために働くのではなく、個人として自分の専門スキルを生かせる仕事を高いクオリティでやるという感じですね。そしてもうひとつ、自分にできることを分析できて、オンとオフのメリハリをしっかりつけるのがネコ型社員の特徴です。実際の猫も、居眠りをしているかと思えば、スズメが目に入ると、目にも止まらぬ速さで獲物をしとめたりしますよね」

そう言われてみると、確かに私のまわりにも、そんなネコ型社員が増えているような気がします。

「会社に属しているネコ型社員は言ってみれば飼い猫の状態。最低限の身の回りの世話はしてもらって、気ままに暮らしている。でも多くの有能なネコ型社員はノラ猫に転身することが多いですね。誰にも頼らず、自分の力だけで生きていく。つまり、最終的には独立を目指すということです」

私ももし猫に生まれ変われるなら、中途半端な飼い猫になるより、どこまでも自由なノラ猫になりたい!

今日も上司の顔色をうかがっているビジネスマンの皆さん! いつ捨てられるかもわからないこのご時世、生命力あふれるノラ猫の生き様を見習うというのもひとつの手かもしれませんよ。 ずっと疑問に思っていた、我が家の猫のマイペースぶり。
今回の取材でその背景が少しわかったような気がしました。

そして、その生態からは、少なからず私たちも学べる点があるかもしれません。
なんといっても、このサバイバルな世の中ですからね。

猫に限らず、身の回りの動物から強く賢い生き方を学ぶのは、
とっても合理的なことかもしれないなと思った取材でした。

今後も猫にまつわる不思議や疑問を調査していきますよ。
皆さんからの投稿も引き続きお待ちしています!

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