やっぱり☆ネコが好き!

第6回 ネコってホントにマタタビが好き?

2009.09.10 THU

やっぱり☆ネコが好き!

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私も実家で猫を飼っています。
今は2匹しかいませんが、一番多いときは5匹いました。
思うことは、メスのほうがなんだか大人。
オスはいつまでたっても子供です。落ち着きがない。
今飼っている猫も、オスメスきょうだい(どっちが上かは不明)なのですが、
メスのほうは、クールで抱かせてもくれません。
オスは食っちゃ寝食っちゃ寝で
メタボ親父化しちゃってますが、やんちゃです。
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投稿者:かなさん(大阪府/26歳/女性)

メタボ親父猫って、なんだかかわいいですね!
確かに、メスの方がクールっていうのは、わかる気がします。
猫ちゃんを飼っている方もそうでない方も、引き続きどしどし投稿してくださいね!

さて今回の調査なのですが、
昔から「猫にマタタビ」ってよくいわれていますよね。
でも、本当に猫って「マタタビ」が好きなんでしょうか?

そもそも肉食の猫が植物のマタタビが大好きってのも、ちょっと妙な話です。
そこで今回は「猫とマタタビ」の関係について調べてみたいと思います!
マタタビの缶から漏れるわずかな匂いに反応して、ソッコーで集まってくる猫たち。人間にとっては、特にいい匂いには思えないんだけどなぁ…

猫がマタタビをだ~い好きなのはなんで?



「猫にマタタビ、お女郎に小判」ってことわざ、聞いたことありますか?

「好きで好きでもうたまらん!」ということの例えに使われる言葉なのですが、こんなことわざが生まれてしまうほど、猫はマタタビが大好きであるといわれているんです。確かにうちの猫も、マタタビをあげると、クネクネと体をくねらせて、ヨダレをたらしたり、恍惚としてしまいます。

でも、どうして「マタタビ」だけが猫の好物として、こんなにフィーチャーされてきたのでしょう? 今回は徹底的に「猫とマタタビ」について調べてみたいと思います!

そもそもマタタビって何だか、知っていますか? もうこの際なので、こんな低レベルなことから教えてもらおうと思います! 日本のネコ科動物研究の第一人者で、伊豆ねこの博物館館長の今泉忠明さん、よろしくお願いしま~す!

「マタタビというのは、日本の山などにも自生している落葉樹で、その実は古くから滋養強壮のための漢方薬としても知られています。昔の旅人が疲れたときにマタタビの実を食べたところ、元気が出てまた旅に出たという言い伝えから、『マタタビ』という名前がついたともいわれているんです」

でも、肉食の猫が植物のマタタビを大好きなのはどうして?

「猫はマタタビをエサとして食べるわけではなく、匂いに反応するといわれています。猫がマタタビに酔うといわれる反応は、マタタビに含まれている揮発性のマタタビラクトンという成分が猫の大脳をマヒさせ、眠気を引き起こし、運動中枢やせき髄などの反射機能を鈍らせることで起こります。いわば人間にとっての麻薬のようなものですね」

麻薬!? じゃああんまり常用すると、体に悪いのでは?

「常用すると呼吸不全を引き起こす場合もあるといわれています。ただ、マタタビに対する反応には個体差があり、なかには無反応の猫もいます。また神経の高ぶった猫に与えると、落ち着きを取り戻したり、体調の悪い猫が元気になったりすることもあります。猫の反応の強さや、体調に合わせて上手に使えば、万能薬として役立つこともありますよ」

飼い主である人間が、うまい具合に使ってあげるのがポイントってことですね。

ところで、マタタビの陶酔効果って猫にしか効かないんですか!? 人間にも麻薬のように働くことがあるとか?

「人間には滋養強壮の効果しかありません。でも同じネコ科の動物では、ライオンにも同様の効果があることが動物園の実験で明らかになっています。いつもは威厳たっぷりのオスライオンが、ヨダレをたらし、おなかをさらけ出して寝転んだりと、猫と似た反応を示しました。でも、その他のネコ科動物のトラやサーバルは、それほど強い反応を示しませんでした。これがなぜなのか、まだ解明されていないんです」

マタタビにはまだまだ謎がいっぱいあるんですね~。人間にも効くマタタビがあれば、めんどくさい上司もてなずけられるのになあ。

マタタビに代わる猫の媚薬を探せ!



「猫にマタタビ」というのは、昔からいわれていることですが、マタタビって、ペットショップ以外ではなかなかお目にかかることはないですよね?

確かにうちの猫もマタタビが大好きなのですが、そのつどペットショップに買いに行くのはちょっと面倒だし、何よりお値段が張るんですよね。

で、ふと思ったんです。マタタビ以外に猫を喜ばせるモノってないの? ネコ科動物の生態に詳しい、伊豆ねこの博物館館長、今泉忠明さんに聞いてみました。

「猫がマタタビに恍惚とするのは、マタタビに含まれるマタタビラクトンという成分のせいなんです。同じマタタビ科の植物なら、もしかしたら同様の効果があるかもしれませんね。でもこればっかりは何とも言えません」

というわけで、「第2のマタタビを探せ!」実験をやっちゃいました! 今回、マタタビの代用品として用意したのは、同じマタタビ科の果実であるキウイフルーツ。その他にも、シナモンスティック、みょうが、乾燥レーズン、ジャスミンの葉、和風だしパック、マタタビの枝に似た、ただの枝なども用意してみました。

これらの品々を、15匹の猫ちゃんがいる室内でひとつずつお皿に出して、猫ちゃんの集まり具合・反応を検証!

まずは、マタタビの枝にそっくりな枝。完全にスルー。1匹たりとも、見向きもしてくれません。

お次はみょうが。やはり匂いには敏感なようで、すぐ4匹ほどの猫が寄ってきました。匂いを嗅いで、舐めてみるチャレンジャーもいます。しかし2分ほどで「これは違う!」と思ったのか、それ以降は完全なるおもちゃと化してしまいました。

その後、レーズン、ジャスミンの葉も同様で、最初は見なれない形と匂いに興味を示すものの、その後は転がして遊ぶおもちゃになりました。
キウイに群がる猫たち。やっぱりどこかマタタビっぽい匂いがするのかしら? 同じマタタビ科には、サルナシという実もあって、ドライフルーツなどに加工して売られているそうです。ぜひお試しあれ!
残すは、大本命のキウイと、和風だしパック。どっちから出そうかと考えていると、ビリビリ! 和風だしパックの匂いにガマンできなくなった猫ちゃんが、フライングぎみに中のおだしを食べているではないですか! やっぱり食欲が第一ということなんでしょうか。

気を取り直して、キウイを投入! 期待どおり、5~6匹の猫が飛びついて、匂いを嗅いだり、顔をこすりつけたりしています。その後もキウイには根強いファンが多く、ブツを仕舞った後でもお皿にスリスリしている猫ちゃんがいるほどでした。

と、いうわけで、今回の「第2のマタタビを探せ!」実験の結果は、やっぱり猫はマタタビ科の植物の匂いが好き!というものでした。

でも、何にでもとりあえず興味を示して、ソッコーで冷めてしまう習性は、ありありとわかりました。猫を喜ばせたいと思っている皆さん、とりあえず目新しいものをいろいろ投入して、猫ちゃんの興味をかきたててあげてくださいね! 「猫にマタタビ」。

これまであたり前のように思っていたことですが、
調べてみると猫とマタタビは、
未解明の部分が多い謎めいた関係でした。

でも、人間がお酒やたばこ、アロマなどでリラックスするように、
猫もマタタビでひとときのリラックスを味わっているのかと思うと、
なんだか親近感がわいちゃいました。

今回の実験ではキウイしか
マタタビの代用になりそうなものを見つけられませんでしたが、
今後も研究を重ねて、新たなるマタタビ代用品を
探っていきたいと思っています!

「うちの猫はこれで酔っぱらうよ!」という情報をお持ちの方、
ぜひぜひ投稿でお便りくださいね!
お待ちしております!

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