やっぱり☆ネコが好き!

第11回 愛猫とのお別れを乗り越えるには?

2009.11.19 THU

やっぱり☆ネコが好き!


我が家の猫の骨壺。左が先日亡くなった大福(男の子)、右が3年前に亡くなったうずら(女の子)のもの。霊園によっては、値段によってかわいいデザインの骨壺や、骨壺袋を用意してくれるところも。ちなみ骨壺の大きさが違うのは、猫の大きさの違いのためです

突然のペットの死どう対処すればいい?



ちょうど3週間ほど前のことでした。小学5年生のときから一緒に暮らしてきた愛猫が、
静かに息を引き取りました。お別れをしたその日は、ただ悲しく、ぼう然としていたのですが、ふと、我に返って思ったのです。

「で、これからどうすればいいんだっけ!?」

人が亡くなった場合は、死亡届を出したり、葬儀屋さんに連絡をして、通夜、告別式と進んでいったりすると思うのですが、ことペットに関しては全く知識がありません。

あたふたとしている私を横目に、母は火葬の日時や、霊園の手配、その他もろもろの見積もりなど、目にもとまらぬ早さで、死後の手続きの一切を行っていました。ペットを飼うということは、その子の死後の面倒まできちんと見るということ。そう強く感じた経験でした。

猫に限らず、ペットを飼っている皆さんは、きちんとペットの死後のことまで考えていますか? というわけで今回は、ペットとお別れしたときにどう対処すればいいか、私が実際にお世話になった三重県・名張動物霊園の園長さん、森敦子さんにお話を伺いました。

「ペットの死に際しては、民間の火葬業者か、市区町村管轄の火葬炉にお願いして火葬してもらうのが一般的です。ただ自治体によっては火葬炉を持っていないところもありますし、一部では、ペットを有料ゴミとして回収して、ゴミと一緒に燃やしてしまうというところもあります。そういう場合はお骨を返してもらうことができませんので、火葬後に骨上げをしてあげたいという場合は、きちんと個別に火葬をしてくれる業者にお願いすることをおすすめします」

確かにペットは法律上「モノ」扱いですから、お役所にそういう扱いを受けたとしても文句は言えないのですが。

「最近では、民間の業者のなかにも、火葬後に法外な支払いを要求したり、移動式の火葬炉で大量に火葬するという業者もあります。そういう業者にひっかかってしまう方の多くは、突然ペットが亡くなり、慌てて火葬業者を探したというケースが多いようです。丁寧にお別れをしてあげたいなら、ペットがまだ元気なうちに、きちんと信頼できる業者を探し、火葬場や霊園を見学することが大切だと思います。ホームページで料金形態を明記している業者を選ぶなど、金銭面に関しても注意していただきたいですね」

うちの猫も、森さんに火葬していただき、家族で骨上げをして、今は我が家のリビングに眠っています。葬儀などの一切にかかった料金は

火葬代(個別葬)1万5750円
骨壺代630円
骨壺袋代1260円
返骨(骨上げ)代5250円
合計2万2890円

でした。

ちなみに霊園でお墓に入れたいという場合は、13万円前後で、専用の墓石を用意してもらえて、毎月住職さんがお経を上げてくれるそうです。その他、もう少しリーズナブルな合同墓地や納骨堂もあるのだとか。

お財布との相談もあるかとは思いますが、これまで素敵な思い出をくれた猫ちゃんが安らかに眠れるよう手を尽くしてあげるのも、飼い主としての大切な努めですよね。

猫を飼っている皆さん、ぜひ一度、猫ちゃんの「その後」のことについて真剣に考えてみてあげてくださいね!
「余命1カ月」と宣告されてから、家族に囲まれて幸せな時間を過ごした我が家の猫。最期も母に看取られて、静かに旅立ちました。とびきり楽しい18年間を一緒に過ごせたのだから、思い切り泣いた後は、感謝の気持ちを持って、また猫のことを思い出します!

誰でも陥る可能性アリ!? 「ペットロス」の克服法とは?



10歳のころから、いつも一緒に過ごしてきた我が家の猫、大福ちゃん。とうとう先日、天国に旅立ってしまいました。

お別れから3週間。でっぷりとした太鼓腹が自慢だった大福ちゃんは、小さな骨壺にちんまりと収まって、我が家のリビングで眠っています。

でも。

心にぽっかり穴が開いたようで、会社に行くのもおっくう。友達とお酒を飲んでいても、全然楽しくありません。大失恋をしたときも、案外さっぱりしていた私なのですが、今回ばかりは、どうにも立ち直れません。

お世話になっている獣医さんに相談したところ、ペットを亡くした飼い主さんのなかには、軽いうつ病の症状が出たり、毎日泣いてばかりで会社に行けないだとか、脱力感で何も手につかないという方など、かなり深刻な症状に悩んでいる方も多いとか。

そうした症状を最近では「ペットロス」と呼び、注意を呼び掛けているそうです。もしかして私も「ペットロス」の予備軍なのでしょうか!? この「ペットロス」について、愛玩動物飼養1 級管理士の土井晴人さんにお話を伺いました。

「どんな性格の人がペットロスに陥りやすいかは一概には言えませんが、寿命でペットを亡くされた方よりも、突然の事故や病気で亡くされた方の方が、ペットロスに陥りやすいといわれています。ただ、深刻な症状が出る方はただペットがいなくなったという寂しさよりも、『なぜ生前にもっと一緒にいてあげなかったのだろう?』とか、『なぜもっと早く病気に気づいてあげられなかったのか?』といったように、後悔から自分を責める人の方が多いようです」

確かに私も、今でもいろいろ後悔しては、めそめそしています。では、この気持ちをどうやって乗り越えていけばいいのでしょう?

「日本では『ペットロス』という言葉は普及していても、それを病として認識する概念はまだ定着していません。ですから一般的な心療内科を受診しても、思うようなカウンセリングが期待できないことがあります。おすすめしたいのは、猫を飼っている友人や、同じように愛猫の死を経験した人に、後悔や悲しみを聞いてもらって、共感を得ることです。我慢せずに泣いて、つらい思い出よりも楽しかったことを思い出せるようになると、「ありがとう」という感謝の気持ちで愛猫のことを振り返られるようになります。そうなればきっと大丈夫です。またSNSなどには、ペットの死について語り合うサークルなどもありますので、そこで同じ思いを持った方々とお話しするのもいいと思います。大切なのは、ひとりで抱え込まずに、悲しみを外に出して、誰かに共感してもらうことなんです」

「きっとあなたの猫ちゃんは、幸せだったと思うよ」。私も、猫を飼っている会社の先輩からこんな一言をもらって、ずいぶん心が軽くなったのを覚えています。

ペットとの別れで心を痛めている方々、どうかひとりで沈みこまずに、同じ思いを持っている人々と、言葉を交わしてみてください。私も大切な相棒のことを忘れずに、これからまた、前向きに頑張っていこうと思います! 思いもよらず、連載の最終回に合わせて訪れた愛猫との永遠の別れ。
原稿を書いている最中も、猫の姿が頭に浮かんで、涙が。

大好きな猫とのお別れは、思った以上につらく、悲しいものでした。
でも、そこからまた大切なことを学んだような気がします。

ほとんどのペットは、人間よりも後に生まれて、先に死んでいきます。
だからこそ、最初から最後まで、責任を持って面倒を見てあげることが、
ペットを飼ううえでの大前提であり、飼い主の最低限の努めです。

言葉にすると当たり前なことのように思えますが、
いざ実行するとなると、とても大変なことだったりします。

ペットを飼っている方も、
これから飼いたいと思っている人も、
この連載を通して、そんなことをもう一度考えていただけたら
こんなにうれしいことはありません。

連載は今回で終わってしまいますが、
皆さん、これからもペットとの楽しい生活を満喫してくださいね!

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