独身オトコのロボット入門

第9回 楽器を演奏する音楽ロボのヒミツ

2010.02.03 WED

独身オトコのロボット入門


トランペットを吹く楽器演奏ロボットは、トヨタ自動車の総合ショールームである池袋のアムラックスや、お台場のメガウェッブなどで演奏をしている。日時などはホームページに掲載 

トヨタ製演奏ロボット。その驚きの腕前とは!



日曜日の昼下がりに池袋の街をウロウロしていると、どこからともなくトランペットの音色が…。近づいてみると、演奏していたのはなんとロボットだ。

係員さんに話を聞くと、開発したのはトヨタ自動車とのこと。いったいどのようにして演奏をしているのか? 詳しい話を、同社広報部の横井孝典さんに聞いた。

「人工唇をリードにくっつけて、空気を送り込んで吹いています。指もきちんと動かして音階を奏でて演奏してますよ。詳しいことは言えませんが、この唇の材質や形状に工夫があるんです。二足で歩きながら演奏することもできますよ」

この音楽ロボットは2005年の愛・地球博で活躍したもの。トヨタグループは、自動車製造のための産業用ロボット開発のほか、自動車に搭載する制御技術やITテクノロジーなどの開発を行っている。このトランペットロボットは、それらを結集して行っている「ロボット・プロジェクト」の一環なのだとか。しかし、自動車会社なのになぜに音楽なの…?

「音楽ロボットは、お客様に楽しんでいただくことを念頭においてつくった、いわばショー用のロボットです。加えて、トヨタのロボット技術を披露するという目的を持った一台でもあります。我々が目指すロボットは、人をアシストしながら共存する存在です。例えば、博物館などの案内や家事の手伝い、福祉や介護の支援、工場での製造支援、移動手段としてのモビリティといった領域で、ロボット開発を進めています」 音楽ロボットは進化を続けており、現在では、両手・両腕に内蔵した合計17の関節を高度な制御により協調させ、人間の手や腕の繊細な動きでバイオリンを演奏するロボットも登場している。これも、家庭内での家事や介護・医療でのアシストを念頭において、道具を使えるロボットとして開発されたとのこと。

ほかにも、立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボット「Winglet」や、自律移動機能、使用者の追従機能などを持つ「モビリティロボット」、歩行モードや走行モードに変化する「i-REAL」など、歩行をアシストする未来の乗り物(パーソナルモビリティ)の開発も進んでいる。

ロボットが家事を手伝い、自動で走るメカに乗って移動。これこそ子どものころ、夢に描いた未来だけど、個人的には、これ以上怠け者になったら、人としてよりダメになるような気もします。 取材協力先・投稿募集はこちら 産業から日常まで、実はロボットだらけの国、ニッポン。知られざるロボットたちの活躍を追いかけたい! 困ったときにネコ型ロボットが助けてくれる時代はやって来るの!?

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