ついに今年が“普及元年”?

経済低迷のカンフル剤ともなる 「電子マネー」の存在意義とは?

2005.04.01 FRI



撮影/山仲竜也
携帯電話を“財布”として使える「おサイフケータイ」(NTTドコモ)の普及により、いよいよ今年こそ、その真価が発揮されそうな予感の「電子マネー」。JR東日本の「Suica」などで、すでにその便利さを体感している人も多いだろうが、実際のところ、電子マネーがどうして現在必要とされているの? といった質問に答えられる人は、そう多くないはずである。ということで、ここで電子マネーの基礎知識をおさらいしておこう。

そもそも。「要するに現金がデジタル化されたものなんでしょ?」と思っている人も多いと思うが、それはちょっとだけ間違い。現在主流となっている定義をまとめると、電子マネーとはつまり、現金(貨幣)のやり取りに代わる、決済手段や技術を総称する言葉だ。大まかにいえば、クレジットカードの発展形とでも呼べるもの。決済手段の一種なので、クレジット会社が多数あるように、民間企業が自由に発行できる。現在「Edy」や「Suica」など、多種多様な電子マネーが流通しているのは、こういった理由によるわけだ。

現在流通している電子マネーは、「Suica」のように、ICチップに貨幣価値のデータを記録し利用する「ICカード型」と、ネットショッピングなどで利用されている、コンピューター上で貨幣価値のデータをやり取りする「ネットワーク型」の2種類が中心。どちらもデジタルデータなので、今後は両方の性質を備えた電子マネーも続々登場するだろう。

もちろん、便利になればなるほど危険度もアップするのがITの定め。昨今話題のスキミングのように、なりすましや偽造といった犯罪への対策は急務だ。とはいえ、決済手数料の軽減や少額決済の実現など、電子マネーには経済を活性化させる可能性が数多く含まれている。こうした特徴を理解し、単に消費者としてだけでなく、大きなビジネスチャンスをつかむためのカギとして、電子マネーをとらえてみるのも面白いのでは?
(玉 貞治)


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