ソフトバンクが約18億円を出資で注目

“生中継”動画配信サイト 「Ustream」は何がスゴい?

2010.04.01 THU


1月末にソフトバンクが約18億円の出資を発表し、2月にはタイガー・ウッズが不倫謝罪会見に利用するなど、最近何かと注目を集めているUstream(以下Ust)。YouTubeやニコニコ動画と同じく、誰かがアップした動画をみんなで楽しむ動画共有サイトの一種だそうですが、果たして従来のサイトとは何が違うのか? デジタルハリウッド大学院で教鞭を執り、現在はストリームディレクターを標榜する川井拓也さんに伺いました。

「Ustは、基本的に生中継に特化した動画共有サイトです。ネットに接続されたカメラやiPhoneがあれば誰でも配信できます。生中継なのでYouTubeやニコ動にある『早送り』などはなく、Ustには『再生』しかありません。つまり、YouTubeは評判の動画がいつでも見られるのが人気の理由ですが、Ustは今中継されている映像がこの後どうなるかわからない予測不可能な面白さがある。そこにみんながハマっているんですよ」

さらに動画スペースの隣に用意されたチャット欄に視聴者がコメントを書き込むことで、それを読んだ配信者がリアクションをし、また新たな展開を見せるという即興的な面白さもあるとか。そのUstの魅力を高め、有名にしたのがTwitterとの連動だ。

「昨年からTwitterも利用できるチャット欄も登場したんです。つまり生中継を観ている人が感想をつぶやくと、その人をフォローしている人がリンクをたどって中継を観に来る。この仕組みがあるからこそ、視聴者ゼロからの生中継にもかかわらず、一気に多くの人を集めることができるんです。例えば、深夜の四畳半の部屋でDJプレイをしている様子を何千人もの人が観に来たなんて“祭り”もありましたね」

Ust隆盛の裏にTwitterあり。Twitterで情報に敏感な人をフォローしておけば、生まれたての柴犬の映像や、別れ話中の女子の泣き顔など、自宅にいながらにして普段見聞きすることができない世界が開く。まだまだ閲覧者が少ないUst。今なら歴史の立会人になれるかも?
(熊山 准)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト