30年後「宇宙旅行」は当たり前に!?

ホントにこんなの実現する?「未来技術予測」の的中率

2010.10.07 THU



「将来社会を支える科学技術の予測調査」より抜粋
「月には有人基地があり、宇宙観光旅行はあたりまえ」「地球では化石燃料に依存しない航空機が空を飛び追突事故を起こさない車が走る」。実はこれ、5年ぶりに発表された「将来社会を支える科学技術の予測調査」で描かれた2040年の社会像の一部。約2900人の有識者が30年以内に実現しそうな科学技術と実現時期を予想し、文部科学省科学技術政策研究所が集計している。SFのように思える予測も多いが、どれくらい実現の可能性があるのだろう? 調査は1971年から実施されているため、過去の予測の“実現率”を検証すべく、同研究所の横尾淑子氏に話を聞いた。

「例えば、1977年の調査では、携帯電話は1994年に、厚さ10cm以内の薄型テレビは1993年に普及すると予測されていました。1982年の調査では、太陽光発電技術の普及を2001年、デジカメの普及を1990年と予測しています」

ほかにも、3Dテレビは1992年の調査で2001年には裸眼で見られると予測されていたとか。時期が少し遅れがちな印象はあるが、着実に実現している様子だ。

「ライフサイエンス分野は、予測より早い実現が目立ちます。例えば、1992年の段階で2020年と予想されていた脳とコンピューターを直接結ぶインターフェイスは、現時点で一部実現しています」

もちろん「HIVのワクチン開発」や「がんの転移防止」など、実現できていない予測もあるが、第1回~5回までの調査の実現率は7割前後なのだとか。失礼ながら予想以上の実現率にびっくり。

「そもそもこの調査は、グローバルな課題や国民的課題の解決に向けて、科学技術はどのような貢献ができるのかを意識しています。ですから、基本的には実現の可能性がある技術を調査対象としているんですよ」

なんだか、今回の調査で予測された未来も、遠からず実現しそう。暗い話題が多い世の中だけれど、ボクらが迎える未来はそう悪いものではないのかも。
(笹林 司)


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