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電子書籍普及も、中古書ビジネスへの影響は軽微と関係者

2010.10.12 TUE

iPhoneなどのスマートフォンやパソコンで読むことができる「電子書籍」。思い立ったらすぐにダウンロードすることでただちに読み始めることができる、大量の書籍を専用リーダーに収めて持ち運べる、などのメリットがある。今年iPadの発売で競争に火がつき、この秋は通信事業者・電機メーカーが相次いで端末や配信サービスのリリースを発表している。

6月、日本電子書籍出版社協会は、直営電子書店で販売する電子書籍およそ1万点をiPhoneでも購入して閲覧できるアプリを公開し、今秋にはiPadアプリもリリースすると発表。8月には、NTTドコモと大日本印刷が、新会社を設立し、10月末以降、ドコモのスマートフォン向けを皮切りに電子書籍販売を始めることを表明。まずはトライアルを提供し、ユーザーの反応をみたうえで、2011年から本格運用していくという。また、シャープは12月に電子書籍の端末と配信サービス(ブランド名は「GALAPAGOS」)をリリースする。

富士キメラ総研によると、2010年の電子書籍市場は、前年比19.3%増の631億円。2014年には3000億円まで市場規模が拡大すると予想している。かくも急成長ぶりの電子書籍に対し、紙書籍の今後が気になるところだが、自ら版権をもっていたり新刊を発売したりするわけではない「中古書ビジネス」への影響はどうなのだろうか?

ブックオフコーポレーション・コーポレートコミュニケーション室の小川さんは、「長期的にみたとき、紙での出版物の発行点数が減少すれば影響を受ける可能性もあるが、すべての本が電子化されるというわけではないと考えている。お店に行って、実物を手にとって好きな本を見つける楽しさは損なわれない。」とみる。「現在、影響はあまり大きくない」と話す小川さんによると、中古書の存在意義は「ぶらぶらしているときに、なんとなく手にとった本が、この値段ならまずは試しに買ってみようという場合がある」と、新しい読書のきっかけとなることにもあるという。

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