あんなのいちいち読んでられない!

僕らは何に「同意」してるの? ネット利用規約の危険な中身

2010.10.21 THU


「同意する」。ネットサービスの会員登録時などに見かける、わりとおなじみのボタン。同意しないとサービスを利用できないので、これまでイエスマンのごとく同意してきましたが、一体、利用規約って何が書いてあるのでしょう? 弁護士の水上貴央氏によると…。

「サービス内容によって千差万別ですが、利用規約に記載されているのは主に次のふたつ。個人情報の管理・取り扱いに関してと免責について。いずれもサービス利用時に発生が予想される利用者と運営者の責任関係を明記しています」

その責任関係って誰が決めるんですか?

「公序良俗や個人情報保護法等の法律に反しない限り、企業が自由に規定しています。従って利用規約は基本的に企業側に有利な内容が書かれています。例えば某大手ネット通販サイトには、個人情報に関して『お客様が興味を持たれると思われる商品・サービスのご案内などの目的のために利用いたします』と記載しています。これは個人情報をマーケティング目的で利用する可能性を示唆していますが、それを承知している利用者は少ないでしょう」

利用規約なんて面倒だから読まないので…。ただ、企業側の都合で書かれているなら、読まないと危険な場合もありそうですね。

「(ある出会い系サイトの規約を指して)ここには個人情報の利用目的を『当社が会員にとって有益だと判断するサービス(当社運営サイト及び当社提携企業が提供するものに限ります)の提供』と書いています。注目はカッコ内。これは利用者の与り知らない『提携企業』にも個人情報を利用させる可能性を示唆しています。このような悪質なサイトもあるので、安易に同意するのはやはり危険です」

確かに自分の身を守るためにも、利用規約をきちんと読んだ方がいいのは間違いなさそう。けど、長いものになると数万字に及ぶケースもあるし、毎回読むのはちょっと…。う~ん、やっぱりこの仕組みには“同意”しかねるなぁ…。
(前島そう/ペンライト)


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